銃撃犯をロボットを使って殺したダラス警察、警察によるロボットの‘使用例’は過去にもある

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署長のDavid Brownが今日(米国時間7/8)の記者会見で明かしたところによると、ダラス警察は、爆発物を搭載した爆弾処理(信管除去)ロボットを使って銃撃犯を殺害した。爆発物は、犯人(Micah Xavier Johnson、25歳と判明)に妨害されないために、ロボットの延伸アーム(上図)の先に取り付けられた。12名の警官が撃たれ、内5名が死亡したこの事件は、警察が最近Philando CastileとAlton Sterlingを撃ったことに対する抗議行動だ、という。

警察が大量の爆発物を使って事件の被疑者を実際に殺したことは、知られている例としてはこれが初めてかとも思われるが、警察が爆弾処理ロボットを武器として使用したことは過去にもあり、そのときには一軒のモービルホーム(移動式住宅)が全焼した。

また2014年に統合失調症患者のStephen Foughtがモーテルの部屋に長時間閉じこもったときは、殺傷目的ではなく彼の攻撃性を抑止する目的で、爆発物処理班が展開された。そのときアルバカーキ警察の爆発物処理班は、“化学兵器”を展開するために利用された、と当時の警察の公式報告書は言っている。

上記のモービルホームが焼け落ちた一件では、テネシーの警察が催涙ガス手榴弾を“処理班のロボットを使ってリビングルームに落とした”が、それは屋外用の手榴弾だったため、たまたま発火してしまい、トレーラー一台を炎上させた。しかしあとで、被疑者が不在だったことが分かり、事件による死傷者は生じなかった。

しかし警察が武装ロボットを使用した例は、もっと過去にさかのぼる。2007年のWired誌の記事は、軍用のロボットがアメリカ各地の警察に大々的に売られていることを、詳しく報じている。それらはどんな装備かというと:

• マルチショットTASER電子制御デバイス、レーザー照準。
• 交渉用のラウドスピーカーと音声受信装置。
• 夜間視覚と感熱カメラ。
• 致死性能の有無による武器の選択
– 40mm手投げ弾ランチャー – 2ラウンド
– 12ゲージショットガン – 5ラウンド
– FN303無致死性ランチャー – 15ラウンド

この記事が載った時点では、これらのロボットは警察が実際には使用していないし、今回ダラス警察が使ったものとはまったく違うものだ。今回のはたぶんMarcbot-IV EODで、それは爆弾の処理(信管除去)用にに設計され、攻撃用武器ではない。このようなロボットは、ダラス警察がやったような即興的なやり方で、実戦でもかなり使われている。

これは、ダラス警察の2012年のツイートで、写真は爆弾処理ロボットを一般公開している:

このように、過去に警察が、ロボットを武器の展開に利用したケースがあったとしても、今回の事件は‘前例がない’と言える。その意図(ないしありうる結果)が、人の命を終わらせることであった、最初の例だから。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))