AmazonのAWSがついにIDEを統合、40のプログラミング言語をサポートするCloud9を買収

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Amazon Web Servicesが、そのクラウドサービスを一層充実させるための買収をまた行った。今回買ったサンフランシスコのCloud9は、Web開発やモバイル開発をコラボレーションでやっていくためのIDE(integrated development environment, 統合開発環境)だ。

ニュースはCloud9の側から発表され、同社のサイト上に声明文が載った。それによると、AWSのための新しいツールは作るけれども、既存のサービスも継続する、と言っている。AWSを経由しなくても(Amazonの一部になっても)Cloud9を従来どおり単独で使える、ということ。

“Amazonに買収されたことを真っ先にユーザーのみなさまにご報告できることを、嬉しく思っています。今後はAmazon Web Servicesの家族に加わり、ほかのみんなと一緒にすばらしいサービスを顧客に提供していけると思います”、と協同ファウンダーのReuben Danielsが書いている。“これまでのCloud9は今後もこれまでどおりですから、安心してこれまでどおり、お使いいただけます。これまでCloud9に投資した時間や体力が、無駄になることはありません。オープンソースコミュニティAceとの協働関係も継続しますし、世界中の何十万もの顧客のみなさまに、弊社の革新的なサービスを引き続きご提供して参ります。いずれは、私たちがAWSでやることも、みなさまのお役に立つと思います”。

2010年に創業されたCloud9は、今では40種類のプログラミング言語をサポートし、互いにリモートの複数のチームが協働してコードの開発やエディットができる(オンラインのコードエディターを提供しているしまたUbuntuのワークスペースを使ってもよい)。コードのテストができる環境も、各種のブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせの種類・数でいうと、300種類を超えている。

最近はチームが地理的に分散していることが多いので、このようなグローバルなコラボレーション環境が必須だ。今では、SoundcloudやAtlassian、SalesforceなどもCloud9を使っている。Cloud9のサービスはフリーミアムで、有料は月額19ドルからだ。エンタープライズ・プランになると、課金に従量制の要素が入ってくる。AWSの下ではいくらになるのか、まだわからないが、薄利多売に徹しているAmazonのことだから、またまた、競合他社を蹴散らすような安い料金になるのかもしれない。

どんなに安くしてもAWSのメリットは大きい。昨年AWSは、アクティブユーザーが100万を超え売上が73億ドルを超えたが、今度の買収も、これまでと同じく、AWSの新規ユーザーを(Cloud9からの流れで)増やすとともに、(Cloud9が)AWSの既存のユーザーからお金を稼ぐ新しい商機にもなるのだ。こうやってAmazonもAWSも、ビジネスをどんどん増やしていく。

NitrousやKodingのような既存のサードパーティのIDEプロバイダにとっては、嬉しくない知らせかもしれないが、AWSはMicrosoftのAzureなどと並んで、モバイルアプリの開発や、スタートアップのサービス提供基盤として人気の高いプラットホームだから、IDE↔AWS間(かん)のワークフローがよりシームレスになる(スタンドアロンのIDEを使ってるときよりは)という意味で、Cloud9を買ったことの意義は大きい。

IDEを統合したコラボレーション型クラウドプラットホームという点では、Microsoftと、もしかしたらSlackも競合相手になる。後者は昨年画面共有サービスのScreenheroを買収したが、それはデベロッパーたちがそれぞれ単独のコーディング環境を使わずに済むためだ。

Cloud9はこれまで、AccelやBaldertonなどから500万ドルあまりを調達している(ソース: CrunchBase)。これはシリコンバレーでは、比較的おとなしい額だ。

買収の条件は公表されていないが、今本誌はそれを見つけようとしている。Amazonにも、今回の取引の直接の確認を求めているところだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))