MicrosoftとBoeingがAzure上のビッグデータシステムで提携、Cortanaで利用インタフェイスも合理化迅速化

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Microsoftと航空機メーカーのBoeingが今日(米国時間7/18)発表したパートナーシップにより、BoeingはMicrosoftのAzureをベースとするビッグデータ分析を導入することになり、それにより各種航空機情報を提供するサーバーがより賢くなるだけでなく、そのエンドユーザーインタフェイスとしてMicrosoftのパーソナルアシスタントCortanaが使われる。空を飛ぶことで人間に知恵を提供するとなると、Cortanaはいよいよ本物のCortanaに近くなるのかもしれない。

“同社のデジタル航空機アプリケーションをAzure上で集中管理方式にすることによりBoeingは、複数のソースから提供される大量のデータ集合を分析できるようになる”、とMicrosoftのスポークスパーソンは説明する。そのビッグデータ分析システムは、Boeing社だけでなく、航空会社も利用する。“航空会社の人びとはCortana Intelligence Suiteを使って、より効果的な在庫管理や、パイロットやキャビンクルーのより効率的なスケジューリング、将来予測に立ったスケジュールの先取り的なメンテナンスなどができるようになる。このような、予測的スケジュールメンテナンスができないと、急な繁忙時にフライトの遅れが発生したりする”。

パートナーシップが実際に動き出すのは、まだこれからだが、その目標の第一はBoeingや顧客航空会社のいくつかのタスクを迅速化することだ。第二に、Cortanaが飛行機に乗って飛ぶわけではない。むしろ、Boeingのシステムで毎日のように処理される大量の情報とそこから得られるデータを、時間のロスなく利用でき、また利用者が毎度々々同じ、面倒で時間のかかるデータ取得作業を繰り返さなくてもすむようにすることが、目標だ。エンドユーザーにおける、日々の情報取り出し/利用作業を簡便迅速にする、それがCortanaの役目だ。

たとえば集中管理されるようになった‘スマートスケジューラー’は、どの飛行機がいつ、メンテナンスを必要とするかを知っている。しかも、並行して、スタッフの可用性やフライトのスケジュール、積荷の積載負荷にも目を配るから、人間がこれらの要素をいちいち調べて作るスケジュールよりも適切なスケジュールを、しかも、人間がやるよりもずっと早く、現場や管理者に提供できる。

航空機などのシステムがこうやってインターネットに接続されるようになると、サイバー犯罪が心配される。MicrosoftとBoeingもそのことはよく承知しているから、システムの設計で最優先するのがセキュリティだ、と言っている。

たとえば、なかなか現れない自分の手荷物について、係(人間)に文句を言って人間に調べてもらうより、それが今どこにあるかCortanaが教えてくれた方が早いし便利だ。時間を無駄にせずにすむ。でもそんなのはまだ遠い先の話で、今回のパートナーシップでまず最初にやることは、両社による準備的な共同作業だ、とMicrosoftは言っている。年内は、それで手一杯だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))