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自動車メーカーには安定したスタートアップパートナーが必要だ

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ネット接続された自動運転車の未来を分析しているTU-Automotiveが最近、自動車メーカーとスタートアップの関係に焦点をあてたWebセミナーを開催した。Hyundai Venturesのベンチャーキャピタリスト兼マネージャーのSK Kim、ならびにAutotech CouncilのエグゼクティブディレクターであるLiz Kertonが、身軽な新しい企業と100年を超える歴史を持つ企業との協業の課題についての講演を行った。

Kimは言う「私たちのビジネスモデルは100歳になります、そして売るものは1つだけ:車です」。スタートアップは市場とその内部のニーズに対応するために、次々に進化するビジネスモデルを採用している。そして彼らが売ることができるものの数を制限するのは、彼らの想像力とミッションだけである。

そこに最初の課題が存在している:動きの速い21世紀の中でスタートアップが機能することを許している敏捷性が、自動車の巨大企業の目には不安定なものとして映るのだ。「(自動車メーカーは)十分に安定し、誰もが短いものではないと知っている自動車会社のプロダクト開発サイクルに付き合えるだけの、十分な資金を持つ会社を見つける必要があります」とKertonは言う。

単に1、2年のファンディングだけでは不十分だと、彼女は付け加えた。なぜなら1台の車をスケッチからショウルームへと持ち込むだけでも、それ以上の期間を必要とするからだ。1台の車を開発するのに5から7年が必要であることにKimは注意を促した。一方電話の開発には1年、アプリの開発には数週間から数ヶ月しかかからない。そして1度車がショウルームを出たら、路上に20年は留まり続けるという事実がある。「あなたの技術パートナーには脱落して欲しくないでしょう」とKerton。

スタートアップは早期の収入の確保のために素早い投資決定と契約を望む、とKimは述べた。「それが彼らが生き残るための唯一の方法だから」と続ける。しかし、自動車側の慎重でゆっくりとしたペースの投資や開発と、スタートアップが期待するタイムラインを連動させようとすることは「どちらにとってもフラストレーションなのです」とKimは語った。

だとすると一体なぜ老舗の自動車会社が、成り上がり(upstart)、もとい、スタートアップ(startup)と協業したがるのだろうか?Kimが主だった3つの理由を教えてくれた:自動車会社はイノベーションを起こすためのテクノロジーパートナー、柔軟性を取り込むためのビジネスパートナー、そして輸送の不確かで予測できない未来を探求することを恐れないパートナーを必要としている。大胆な動きをとることは、大手自動車メーカーが得意とする分野ではないからだ。

Kimは言う「自動車製造は、高度に規制された製品を扱う、高度に規制されたビジネスなのです」。こうした理由から、スタートアップがそのプロダクトのマーケットもしくは潜在的パートナーの対象として自動車産業だけに集中するのは危険である。Kimは、スタートアップは、まず何かを他の分野向けに開発してから、自動車分野に進出する方が良いだろうと助言した。その戦略はパートナーシップにおける双方のリスクを、実際に結ばれる際に低めることだろう。

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(翻訳:Sako)