Amazon、配送ビジネス化ならライバルに大脅威―AWSの運送事業版はあり得る

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今日(米国時間8/31)のBloombergの長文記事はAmazonの配送事業の拡大ぶりを詳しく描写している。eコマースの巨人は配送処理の中心となる基地、大口航空輸送、「最後の1マイル」の配送手段まであらゆる要素を統合して、史上最大かつもっとも効率的なグローバル運輸ネットワークを完成させようとしている。

「現在でも表面的にはAmazonはFedExやUPSなどの輸送事業者の大口顧客だが、最終的にはロジスティクスのインフラをビジネスに転換するのではないか」とBloombergは推測している。

当初Amazonが自社のeコマース事業のために開発したしたコンピューティングのインフラをAmazon Web Servicesとしてビジネスに転換したのと同じようなことが起こるかもしれない。AWSは今やオンデマンドのコンピューティング市場の大きな部分を占めるビッグ・ビジネスに成長しただけでになくAmazonの事業においても稼ぎ頭となっている。

UPSやFedExなどの運送会社はAmazonのeコマースの急成長から大きな利益を得てきた。しかしその間、輸送能力拡充のために巨大な投資をせざるを得なかったし、Aamazonからの強い値下げ圧力にさらされてきた。一方でAmazon自身も配送の迅速化を求めるプライム・サービスの会員からの圧力を受けている。これはAmazonに配送過程のすべてを独自化させる力となって働いている。

Amazonはこの8月、航空貨物部門としてPrime Airを正式にスタートさせた。40機の機材はAtlas AirとATSG〔Air Transport Services Group〕から2年契約でリースを受けたものだ。 それだけはなく、Amazonは独自の貨物運送用トレーラー開発やFlexと呼ばれるプログラムを推進している。Flexは誰であれ一般のドライバーを「最後の1マイル」の配送に参加させるのが目的だ。

長期的にみると、現在はAmazonのパートナーである運送事業者にはさらに大きな懸念がある。Amazonがドローン配送の実現に向けて力を入れていることは有名だが、自動運転車にも強い関心を寄せており、フィアット・クライスラーその他のメーカーと提携している。

Amazonは巨額の投資を行った事業については、自社内で利用するだけでなく急速に外販に進む。Amazonのビジネス化の能力を軽視するのは危険だ。Amazonは配送に関してますます社内の能力を重視するようになっている。

これは科学的な調査とはいえないだろうが個人的な経験をお話しておこう。Amazonの通販を日頃利用しているが、この数週間、2日以内に無料配送という条件のAmazonプライムで注文した製品はすべてAmazon独自の配送要員が届けてきた。以前はこうした配送はUPSやCanada Postが担当するのが普通だった。

画像: Amazon

〔日本版〕Etheringtonはカナダ中部のウィンザー在住。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+