Nintendo SwitchはNvidia SHIELDの精神を継承開花している

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Nintendoが新たなゲーム機Switchを発表した(それまでのコードネームがNX)。他社製品との重要な違いは、家庭用とポータブル両者間の‘変身’が素早くスムースであることだ。それはメインのゲーム機としてタブレット形式を採用したことと、コントローラー(‘Joy-Con’)をモジュール構造にしたせいである。

Switchはメジャーになれるだろうか? それは来年リリースされてからでないと分からないが、感触はすでに良い。メディアの扱いも漏れなく大きいし、ソーシャルメディア上に見るファンの反応も悪くない。またSwitchにはその前身がいくつかあり、それらから、その使い心地が想像できる。そしてそれらの前身的製品は、今のわれわれがSwitchにあらためて関心を持つべき多くの理由を与えている。

Switchは、同機専用に再設計されたNvidia Tegraプロセッサーを使っている。その強力なモバイルプロセッサーは、Nvidiaのモバイルゲーム機SHIELDで使われている。SHIELDにはOSがあり、それはAndroidだが、モバイル-ファーストで作られたゲームと、PCやそのほかのゲーム機からの移植作品の、両方の体験を重視している。そして家庭でも出先でも同じく良質のゲーム体験が得られるという特長を、SHIELDとSwitchは共有している。

家庭と外が両立するハイブリッドゲーム機にゲーマーは何を望むのか、Nvidiaはその探求に多くの時間と労力を割いた。SHIELDのさまざまな変種やモード、姿形(置き方)が、そのことを物語っている。最初のSHIELDポータブルは電話機能のないAndroidフォーンで、コントローラーハードウェアと合体され、次のSHIELDタブレットはSwitchに近いものになり、そしてSHIELDセットトップボクスは、今でもAndroid TVの突出的スターだ。

そうやって進化してきたSHIELDは、いずれも仕上がりが良く、PCや従来のゲーム専用機でゲームを楽しんできたゲーマーがモバイルに感じる不満を、一掃していた。そして今度のNintendo Switchは、SHIELDのニッチな成功から多くを学び、その客層を大きく広げようとしている。

Switchが実現しているリビングルームとポータブルのシームレスな移行は、SHIELDがやろうとしていたことの続編のようでもあり、そしてそれをTegraが動かしていることは、単なるモバイル体験の拡張ではない、本格的なゲーム専用機体験を実現するにふさわしい。そしてもちろん、ふつうの消費者から高度なゲーマーまで、多様なユーザー層を抱えるエコシステムという点では、NintendoはNvidiaよりも断然有利だし、ゲームに関する技術的蓄積も厚い。

表面的には、NvidiaとNintendoの関係は、部品の提供業者とそのユーザーにすぎないが、そこにSHIELDというものが絡むかぎりは、提供したのは部品だけでなく、将来の大きなビジョンも、だったのではないか、という気がしてくる。そしてそのビジョンを実体化したのが、今度のNintendoの、リビング/モバイルハイブリッド機なのだ。 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))