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生命科学分野の画像解析ソリューションを提供するエルピクセルが総額7億円を資金調達

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ライフサイエンス領域の画像解析ソリューションを提供する、東大発のベンチャー企業エルピクセルは10月24日、ジャフコが運営管理する投資事業組合、Mistletoe東レエンジニアリングの各社、ほか個人投資家を引受先とする、総額7億円の第三者割当増資の実施を発表した。

エルピクセルは、東京大学の画像解析に精通した生命科学の研究者が中心となって、2014年3月に設立した技術ベンチャー企業。主に、国内研究機関や医療機関向けの画像解析ソリューションの受託開発を行ってきたほか、研究画像不正の検出、植物の成長解析、動体解析、3次元画像計測、色解析のソフトウェアなど、研究者のニーズに合わせた画像解析ソフトを自社開発し、提供している。また、国立がん研究センターとの生物画像自動分類の共同特許を活用し、人工知能を用いたがん診断支援ソフトウェアの開発も進めている。

日本では、100万人あたりのCTやMRIの台数、医療画像が世界で最も多いにもかかわらず、画像診断医は減少傾向にあると言う。「ライフサイエンス領域における画像データが増える一方で、それを扱う研究者や医師の体制や教育機会は十分ではないのが現状」という。

エルピクセルでは今回調達した資金を、これまでの全国の医療機関との共同研究に基づく、現場に即した画像解析ソリューションをさらに洗練させたより高度なソリューションを、より早く、より多くの国内外の機関に提供するための研究開発・展開の体制強化に活用していく、としている。

具体的には、ライフサイエンス研究の高度化・高速化を支援する、画像解析のクラウドサービス「IMACEL」などの自社製品や、がんなどの疾患を高精度で検知する画像診断ソリューションの研究開発を強化。さらに海外を含めた積極的な事業展開も進めるという。

画像解析クラウドサービス「IMACEL」デモ動画

またエルピクセルは、今回の資金調達と同時に、東レエンジニアリングと人工知能を活用した画像解析技術の研究開発に関する包括提携契約を締結。細胞などの生物の工業製品化を見据え、ライフサイエンス画像解析技術の開発や実用化に取り組んでいく。