拡張現実
Lenovo Phab 2 Pro

Google、いよいよTango ARを公開―当初はLenovoのファブレット対象

次の記事

Postmatesが1億4000万ドルを調達、バリュエーションは6億ドル

2年間の開発と実験の後で、今日(米国時間11/1)、GoogleはついにTangoスマートフォン拡張現実システムを一般公開した。

当面このシステムが作動するのはLenovoの 499ドルのファブレット、Phab2 Proとなる。このモデルは今日からアメリカ市場で発売される。ただしTangoシステムは来年にはさらに多数のAndroidスマートフォンで動くようになるはずだ。

今回Tangoのリリースに伴って35種類のアプリが発表された。私はそのうちの十数種類のデモを見る機会があったが、結果はさまざまだった。デベロッパーはこのシステムとカメラによる奥行きを検知機能をどう使うのがベストか実験している段階のようだ。明らかに苦労しているデベロッパーもいたが、中には今後素晴らしいアプリに成長しそうなものも見られた。

Tangoはゲームに関してこれまでより大きな没入感を与える能力が間違いなくある。 たとえばCrayola Color BlasterのようなタイトルはTangoテクノロジーのトラッキングの能力を利用して自分の部屋などの現実空間にモンスターを登場させるなどの新しい遊び方ができる(下の紹介ビデオ参照)。

しかしTangoシステムの能力がわれわれの生活にもっとも影響を与えることになりそうなのはゲーム以外の分野だ。iStagingというアプリは自分の部屋に新しい家具をレンダリングする。たとえばランプをデスクの上に置いて、周囲との調和を見ることができる。 このアプリはここ数ヶ月でTangoの現実空間のトラッキング能力が大きく改善されたことを示すいい例だ。MatterportのScenesアプリは現実の対象をボリューム3D映像として簡単に記録することができる。有効性は限られた場面になるかもしれないが、視覚的なインパクトは絶大だ。またTangoのテクノロジーがいかに先進的かを実感できる。

Tangoは開発のスタート以來、Googleの組織改編の影響を直接に受けてきた。現在TangoプロジェクトはGoogleのスマートフォンVRシステム、Daydreamと平行して運営されている。しかしGoogleとしてはTango ARとDaydream VRの両システムをいつまでも別個のプロジェクトとしておくつもりはないはずだ。Tango ARで用いられている現実対象の3DトラッキングシステムはVRシステムも大きく加速する。TangoとDaydreamは互換性を持ち、同一のスマートフォンで作動するようになるべきだろう。

まだ欠陥もあるがその驚くべきインパクトからしてTangoは近い将来、メインストリームのユーザーに利用されることを目指しているはずだ。奥行き認識機能を備えたカメラは、スマートフォンに欠かせない装備となるだろう。ただしその必要性が誰にもはっきりわかるようなキラー・アプリが必要だ。今回のTangoのローンチは、当面の作動対象がLenovoのファブレット1種類とやや地味なものになったが、その体験は非常に高品質だ。

〔日本版〕 Lonovoでは Phab 2 Proの日本での発売時期、価格は「未定」としているが、Tango対応を含め機能を詳しく紹介した日本語ページが用意されている。ナレーションなしのビデオも掲載されている。Phab 2 Proのリアカメラは通常のカメラに加えて深度計測、動きの検出に対応した2種類のカメラを装備し、合計3台のカメラでTangoに対応している。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+