Samsung、New York Timesの新サービス”The Daily 360″で日常的VRを推進

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人材サービス・テクノロジーのイノベーションの歴史

誰もが、その日のニュースに没頭する。New York Timesの新サービス、The Daily 360がSamsungの強力な支持を得たのは恐らくそれが理由だ。SamsungはGear 360カメラ等の機器を同紙の記者に提供し、取材先で360度動画の撮影を可能にした。、NYTは11月1日から同紙ウェブサイト、モバイルおよびVRアプリで、毎日少なくとも1本の没頭型ビデオを配信することを約束した。

このプロジェクトは極めて興味深い。360度ビデオの報道利用は最適な事例の一つだ。例えばHuffington PostのRYOは、これまでにいくつか興味深い記事を提供しており(情報開示:TechCrunchとHuffington PostはいずれもAOL傘下にある)、The Guardianの6×9プロジェクトも優れた事例の一つだ。NYT自身も注目すべきVR映像をいくつか作っており、The Displacedはその一例だ。

このプロジェクトの狙いは、VRと360度ビデオを、稀にしか使われない特別なフォーマットから、日常的に制作、消費されるものへと変えることだ。このニュースを伝えるプレスリリースで、NYTの執行副社長兼最高売上責任者、Meredith Kpit Levienはプロジェクトの最終ゴールについて、360度コンテンツを「テキストやインタラクティブ並み」に日常的なものにすることだと話した。

NYTにとってこれは、GoogleからMicrosoftまで誰もが挙ってハードウェアやプラットフォームを作るこの成長分野で先行するチャンスだ。Samsungにとっては、ユーザーが数回体験した後は興味を失う静的なコンテンツライブラリーに、リアルタイム性とダイナミズムを付加するチャンスだ。ユーザーのよく知っているコンテンツプロバイバーから毎日新しいものが送られてくることの価値は、VRのような新興分野では小さなことではない。

だからといって成功するとは限らない。かつてやはり新しいタイプのプラットフォームに賭けた早期の試みは、The Daily 360と似た名前だった:News CorpのiPad専用デジタルマガジン、”The Daily” は、コンテンツを特定メディアにターゲティングしたことで、厳しい結果を招いた。

一方Daily 360は、焦点を絞ったスタンドアロンのサービスというよりも、ずっと偶発的なアドオンサービスのように思われるので、日々の没頭型ジャーナリズムの未来を占う好事例となるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook