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SlackとGoogleが戦略的連携を発表―SlackとGoogleドライブが緊密化する

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今朝(米国時間12/7)、ビジネス向けチャットのSlackはGoogleと戦略的な提携を結んだことを発表した。これによりGoogleクラウドにはいくつもの新機能が加わる。Googleの各種サービスはチームでの利用に一層適切に対応できるようになると期待される。

Slackとの提携で追加される機能には、ユーザーに随時通知を送るボットや最近発表されたビジネス向けのチーム利用におけるドキュメントのプレビューやきめ細い管理権限の設定などが含まれる。

この提携はSlackに MicrosoftFacebookという手強いライバルが出現した時期に行われた。Microsoft Teamsは簡単にいえばMicrosoftのSlackクローンだが、広く普及しているSkypeと Office 365を始め各種生産性ツールと連携していることがセールスポイントだ。

独立の企業であるSlackには残念ながら生産性ツールのような連携するプロダクトはない。多くの企業が魅力に感じるような既存の生産性ツールを独自にもたないため、Slackはサードパーティーとの連携に活路を見出すことにしたようだ。GoogleとSlackはすでにこの方向で共同作業を始めていたが、正式な提携の発表はこれが最初だ。

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GoogleドライブはSlackと連携する最初のサービスだが、Slackによればドライブとの関係はすでに非常に密接なものとなっている。Googleドライブのファイルは週末を除いて1日当たり平均6万回もSlackで共有されているという。これは1.4秒ごとに1回の共有だ。

今後ユーザーの利便性を向上させるためにSlackはGoogleのデベロッパーと協力していく。両者のユーザー・ベースには重なる部分が多い。提携の成果はとりあえず今日発表された新機能だが、将来に向けてさらに拡張されていくという。

Slackとの提携によって生まれたGoogleドライブのボットはSlackに通知、コメント、ファイルを開く要請などを送る。ユーザーはSlackからコメントに答えたり、ファイル開いたり(拒絶したり)できる。また必要に応じてGoogleドライブのファイル上での共同作業に移ることも可能だ。

SlackのユーザーはGoogleドキュメントのファイルをSlack内からプレビューできる。またドキュメントのファイルが共有された場合、Slackはファイルの共有プロパティをチェックする。もしファイルを共有しようとしている相手に共有権限がない場合、Slackは共有設定を更新しなければならないことを告げてくれる。

SlackはGoogleのビジネス向け共同作業プラットフォームのTeam Drivesとも連携する。企業がTeam Drivesの最新版を利用している場合、Slackで共有されたファイルは自動的にTeam Driveにアップロードされる。逆にTeam Drive上での編集はSlack上でも共有される。

またIT管理者はG Suite(以前のGoogle Apps for Work)のダッシュボードを通じてSlackの設定や資源管理を行うことができる。これは新チームだけでなく既存のチームに対して遡及的に実施することも可能だ。

Google CloudのGlobal Technology Partnersの責任者、Nan Bodenは公式ブログでこう書いている。「GoogleとSlackは 将来の企業内コミュニケーションに関して同じビジョンを共有している。スマートなソフトウェアがチームを効率化し、すべての会話と作業が一つのプラットフォームから行えるようになるだろう。その結果、チームの作業はスピードアップされ、はるかに効果的に動けるようになる」。
BodenはまたGoogleはSlackのビジネスの規模拡大にもそのテクノロジーを役立てていくと述べている。

今日発表されたSlackとGoogleの提携は、GoogleとSlackのユーザーにとって魅力的なキャッチフレーズを多く含んでいるが、機能自体を一般のユーザーが利用できるようになるのは2017年の前半になるもようだ。

〔日本版〕Slackはサードパーティー・アプリのSlack内プレビュー機能をすでに持っており、Slack内からGoogleドライブのファイルもデフォールトでプレビューできる(「今後Googleドキュメントをプレビューしない」などのオプションの選択も可能)。またSlackではチームを作るとデフォールトでSlack Botというボットがメンバーとして参加する。ユーザーがSlack BotにダイレクトメッセージでHow do I add a new team? などと質問すると即座に手順の説明が返信される。現在のところボットは英語のみ対応。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+