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国内のコミュニケーションロボット市場が成長――2020年度は87億4000万円の規模に

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2014年に発売されたソフトバンクの家庭向け人型ロボット「Pepper」。このPepperを皮切りに、コミュニケーションロボットに関するニュースは事欠かない。最近では「変なホテル 舞浜 東京ベイ」では全客室にコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」が設置されたり、横浜銀行 大船支店には人型コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」が導入されたりと、ずいぶん日常に生活に浸透してきた。

3月28日に矢野経済研究所が発表した調査結果によれば、2015年度の国内のコミュニケーションロボット市場の規模は23億8500万円、前年度比で279.9%と大きく成長したという。

新製品の投入で市場が急成長

コミュニケーションロボットの定義は様々だが、この調査では人の言語や顔、存在などの認識機能や人からのボディタッチ(接触)の検知機能、得られた外部情報に応じて自律的に反応する機能を持つロボットとしている。

そんなコミュニケーションロボットは、主に会話型、非会話(動作)型、会話&動作複合型の3つに分類されるが、とりわけ注目を集めているのがPepperに代表される会話&動作複合型のものだ。すでに実感している読者も多そうだが、2015年頃に会話&動作複合型のコミュニケーションロボットの新製品が続々と投下されることによって市場は大きく成長。前年度比279.9%という大幅な成長につながったというわけだ。

2020年度には87億円市場に

筆者の周りでも2016年頃からは“ロボット”という単語は頻繁に耳にするようになっていたが、実用化というと正直ピンと来ていなかった。だが調査によれば、今後コミュニケーションロボットの市場はさらに成長していく見込みだという。

2016年度に入ってから国立研究開発法人日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)による介護施設を対象とした大規模実証調査が実施されている。これによって医療、介護現場におけるコミュニケーションロボットの導入機運が高まるほか、2020年に向けたインバウンド需要の拡大によって交通機関や各種施設での観光案内などの役割としても期待が高い。

2016年度以降も市場は順調に拡大していき、2020年度にコミュニケーションロボット市場は87億4000万円の規模になるとしている。

photo by Kate McCully