組織が読むべき記事をAIが選ぶ、StockMarkが新サービス「Anews」をローンチ

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一緒に働くチームメンバーの中で、ひときわ情報通の人がいるかもしれない。チームリーダーとしては、メンバー全員が仕事に関連した最新ニュースや情報に触れていてほしいと思うところだろう。ストックマークは、そうしたチーム全体の情報感度の底上げを目指すウェブニュースの情報収集サービス「Anews」を本日正式ローンチした。

TechCrunch Japanでは以前、ストックマークの提供するブックマーク管理アプリ「StockMark」を紹介した。これは、Pocketやはてなブックマークなどのブックマークサービスに保存した記事を人工知能で解析し、最適なタイミングで読むべき記事をレコメンドするアプリだ。

このStockMarkを社内の情報共有に使えないかと法人から相談を受けたのがAnewsを開発するきっかけになったと、StockMarkの代表取締役CEOを務める林達氏は説明する。会社の広報や人事部は仕事の一環として、業界ニュースなどの情報を収集しているだろうが、収集は手間がかかる作業の上、全社員に効率的に共有する方法がなかった。もちろん社内SNSなどで記事を社員に送付することはできても、どれくらい閲覧しているかトラックする方法はなく、そもそもあまり読まれないという課題を企業は抱えていたという。

StockMarkの提供するAnewsは、チームで設定したキーワードに関連する記事を国内外の1万以上のメディアから記事を収集し、一覧で表示するサービスだ。Anewsに社員がログインすると、そのキーワードと関連が深い順に記事が並んでいる。Anewsに実装しているアルゴリズムは単にキーワード検索をしているのではなく、記事自体にキーワードが含まれなくても関連度の高い記事を選ぶことができると林氏は説明する。

Anewsは、使い込むほどその組織にとって最適な記事が配信されるようになると林氏は言う。このアルゴリズムはStockMarkで集まったユーザーデータがあるからこそ実現できたそうだ。「StockMarkで何百万という記事を解析して得られたユーザーの趣味嗜好のデータがAnewsの基盤になっています」と林氏は説明する。

ユーザーは記事に「いいね!」することができ、今日のアップデートからコメントも記載できるようになった。社内版NewsPicksとしてコミュニケーションの促進に活用できるだろうと林氏は説明する。管理者権限のあるユーザーには、各ユーザーごとにどれくらい記事が読んでいるかなどをチェックできるアナリティクス機能も用意している。

個人がプライベートで読む記事は趣味嗜好もバラバラだが、「会社の部署やチームで必要とする情報はほとんど一緒だと思います」と林氏は話す。Anewsは組織の情報収集を効率化し、組織全体の情報感度を高められるサービスになることを目指しているという。今後は、例えばユーザーの閲覧数に基づくランキング機能やゲーミフィケーションなどで、社員が記事を読んだり、社員同士のコミュニケーションを促進できる仕掛けを実装していく予定だ。

社内SNSは、私にも経験があるが、利用する目的が明確でないと人事や広報以外あまり利用しなくなりがちだろう。記事が毎日送られてくるのはいいが、社員がAnewsの選ぶ記事に価値を感じ、習慣的にAnews上で記事を読むようになるかどうかがこのサービスが成長する上で重要なポイントとなりそうだ。

Anewsは2016年12月よりベータ版を提供していて、これまでに100社以上が利用している。コンチネンタル・オートモーティブや帝人といった大手の利用もあるという。Anewsの利用価格は、月額2万9800円からだ。