世界中のクールなサーフィン動画を集めたアプリ「NobodySurf」、運営のreblueが2.3億円の調達

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アプリを立ち上げれば、すぐに心地よい音楽とサーフィンの動画が流れ出す。数分の動画が終われば、また新しい音楽とサーフィン動画が続く。まるでSpotifyに代表されるようなサブスクリプション型の音楽配信サービスのプレイリストのように、クリエーターやサーファー、エリアごとの動画や、新作動画などが次々に再生されていく。reblue(リブルー)の手がける「NobodySurf」はサーフィン好きにはもってこいの動画サービスだ。現在スマートフォンアプリ(iOS/Android)のほか、ウェブサイト、Instagramをはじめとするソーシャルメディアで動画を配信している。

サービスを手がけるreblueは1月31日、グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)およびアドウェイズ、個人投資家の古川健介氏、元nanapi CTOの和田修一氏などを引受先とした総額2億3000万円の資金調達を実施したことを明らかにした(GCPが2億円、その他投資家で合計3000万円)。同社はこれまでに、アドウェイズのほか、古川氏を初めとする個人投資家複数名から出資を受けており、本ラウンドまでの累計調達額は2億8000万円になる。

reblueの設立は2014年9月。代表取締役の岡田英之氏は伊藤忠商事の出身。13年間のキャリアのうち、後半の6年間はグループ企業であるエキサイトに在席。スマートフォンアプリの事業を担当したのちに起業した。

「インターネットの好きなところは2つ。『個をエンパワーすること』そして『国境を完全に越えていけること』。いいモノを作っているけれどもスポットライトが当たっていない人達がいて、それを伝えれないか、ということを考えていた」(岡田氏)

そこで事業に選んだのは、自身の趣味でもあるサーフィンだった。2016年9月にテスト版のNobodySurfをリリース。2017年6月にはアプリをバージョンアップし、本格的に運用を開始した。

「サーフィンは米国(本土)とハワイ、オーストラリアを除くと非常にニッチなアクティビティ。(サーフポイントも)世界中に点在しているが、それぞれのコミュニティ自体は離れているしニッチなので、例えいいサーフ動画を作っている人がいたとしても、よそでは知られていない。動画クリエーターも、動画を見て楽しめるサーファーどちらも世界に点在している状況。それを繋げる仕組みを、モバイルと動画、インターネットで作ろうとしたのがNobodySurfを作ったきっかけ」(岡田氏)

サーフィンには大きく分けて競技サーフィンとアクティビティとして楽しむフリーサーフィンがあるが、NobodySurfが扱うのはフリーサーフィン。ソーシャルメディアや動画配信サービスにアップロードされたフリーサーフィンの動画について、クリエーターに直接交渉、許諾を得た上でNobodySurf上で配信する。これまで4000件の動画を集めているという。

reblue代表取締役の岡田英之氏

サービスの特徴となるのは、動画へのタグ付けだ。クリエーター名やロケーション(国名、地域)、サーファー名、波のサイズなど、専用のCMSを使いつつ、人力でタグを付与している。

「メジャーなエンターテインメントであればデータ自体が充実しているが、(サーフィンのような)ニッチなところはできていなかった。だから動画が見つからなかったり、見ている動画に関連する最適なタグを紹介するといったことができなかった。今は世界でおそらく唯一のサーフィンデータベースになっている」(岡田氏)のだという。

ちなみに2017年の実績でSNSのフォロワーは54万人。海外ユーザーが全体の75%で、100カ国にもおよぶ。動画再生回数は7100万回。世界のサーフィン人口は3500万人とも言われてるそうで、現状でも決して低くない数字ではないだろうか。SNSでの動画配信も好調で、特にInstagramが急成長している。ソーシャルでの動作再生回数は2017年12月時点で1000万回で、これまで中心となっていたFacebookの割合をInstagramが追い抜いたという。海外からのアクセスを意識してサイトは全面英語。加えて文字を極力読まなくても楽しめるデザインにした。

Instagram動画再生数の推移

reblueでは調達した資金をもとにサービスを拡大。機能強化や動画・クリエーターの発掘を進める。また同時に動画の保存機能などを拡張する課金サービスを2018年前半にもスタートする予定だ。将来的にはクリエーターへの収益の還元やポートフォリオ機能の強化も進めていくという。

「サーファーに特化したエンタメビジネスを展開していく。まだ先の未来のことを言えば……例えばNobodySurfを通じてイギリスにいるサーファーがメキシコの波について知り、そこに行くために旅行を予約し、現地のクリエーターが動画を撮影する、ということが起こっていくはず。そんな新しいサーファーの文化圏を作っていきたい」(岡田氏)