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中国海軍がレールガンの艦載に成功?――リーク写真に議論百出

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シュワルツネッガーの『イレイザー』が公開されて以来、誰もがレールガンを欲しがるようになった。どうやら中国海軍もその一員だったらしい。中国の最新兵器開発の動向に詳しいDafeng Caoのツイートによれば、揚陸艦に中国独自の電磁レールガンとおぼしき巨大な砲填兵装が搭載された写真が発見された。

レールガンは2本の導体間に大電流を流して中間に置かれた実体弾を加速する兵器で、火薬を推進薬に利用する従来の砲と比較して何倍ものスピードを弾頭に与えることができる。その速度はマッハ6以上になるようだ。アメリカは長年この兵器の開発を続けており、しばらく前に下のようなクールなデモビデオも公開されている。しかし実際に艦載されたということは聞いていない。

さすがシュワルツネッガー、レールガン両手撃ち

中国海軍は何も発表しておらず、今のところすべては推測にすぎない。ただし中国もレールガンの開発に努力していたことは公然の秘密だった。それにこの写真の砲はきわめて異例の形状だ。

まず砲身が長さに比べて太い。また砲塔内にかなりの部分が隠れているように見える。この部分に加速装置が隠されているとすれば、アメリカが開発したレールガンの形状に近い。

4000トン級の揚陸艦にこのような大口径砲を装備すれば安定性に悪影響が出る。通常の艦載砲であるとは想像しにくい。

次に搭載されている艦は中国海軍が新兵器をテストする際に標準的に使われている種類、909型ではないという点だ。Dafeng Caoは元中国海軍の将校の発言として「909型の発電能力はレールガンを運用するのに必要な大電流を発生できないからだろう」と引用している。

3番目に、砲塔の直後に海上コンテナがいくつか見える。レールガンは大電流を必要とするので発電装置やコンデンサーなど運用のインフラを必要とする。これらは非常にかさばるので砲塔内に収めるのは難しいが、コンテナ内なら可能かもしれない。

写真の赤い横断幕には「世界一流の海軍兵装を提供し世界一流の海軍を建設しよう」とある。非常に断定的かつ野心的なスローガンだ。

Dafen Caoがツイートしているようにこの野心的な宣言のバナーが艦上に掲げられている。 海軍記念日その他の祝日に新型砲をみせびらかすというのはクールだが、カモフラージュ・ネットをかけたままでは実際の発砲はできないだろう。

レールガンは桁外れに重く、かさばる兵器なので、中国が本当にレールガンの艦載に成功したのであれば、小型化とモジュラー化でアメリカに比べて飛躍的な進歩を遂げたことになる。実際レールガンが近く実用化されるという話はまったく聞いていない。火薬を利用する従来型の砲の方が今のところはるかに現実的だ。 アメリカのレールガンは鳴り物入りで登場したものの、このままお蔵になるかもしれないという報道も出ている。

US Naval Research

画像: Dafeng Cao / Twitter

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+