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CTOに大切な3つのスキル

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昨年から私は、HappyFunCorp(HFC)のCTOを務めている。そしてその結果、皆から聞かされていたことは、ほとんど真実だったことがわかった。私はより多くのミーティングに出席し、より多くの電話会議を開くようになった。そしてより戦略的に考え、戦術的に考えることは少なくなった。私の時間はより断片的で、万華鏡のように費やされている。

ああ、もちろん ―― 私はビジネス開発とセールスにより多く関わっている。私が、Sam Altmanとぴったり気が合うことはあまりないのだが、こいつは響いた

ベテランになるにつれて、ほとんどのキャリアはセールスジョブに変わる。

とはいえ、私を驚かせたものもいくつかあった。

HFCは製品というよりもサービス中心の会社だ。すなわち、顧客のために製品を製造しているということだ。ということでCTOのあり方も他の会社に比べて少しばかり曖昧なところがある。私は、競争上の優位性であるテクノロジー・スタックをどのように進化させるべきかを、定義し決定するわけではない。なぜなら、まあ、私たちは既に十分な選択肢を持っているからだ(私たちはウェブサービス、スマートフォンアプリ、ブロックチェーンエコシステムなどを構築しており、「適材適所」の方針を採用している企業なのだ)。私は非常に分散したチーム全体で、卓越性と一貫したチームスピリットを育てようとしているのだ。私は沢山の評価と見積をしている。そして、私はクライアントたちや、将来のクライアントたちに、技術について話す。

こうした経験を重ねるうちに、私は皆さんにお伝えできる3つの鍵となるスキルがあることに気が付いた。いずれもコーダー以上になったときから大いに使ってきたものだが、年齢を重ねるにつれてますます重要になってきたものだ。それらは以下のものだ:

読むこと:私はいつでも飛ぶように素早く読んできた。これは良いことでもあった、なぜなら今や読む必要があるからだ。機械学習の論文と、GithubのREADME、APIのドキュメント、そしてテクニカルチュートリアル。野心的な設計文書と、顧客からの要望書。電子メールとSlackのバックログ。ああ、そして読むことは、単に最先端に追いつくために、ただ必要とされることなのだ。そしてその「最先端」ときたら、およそソフトウェア工学のあらゆる面をカバーしているのだ。ということで、保証するが、読むものは本当に多い。

書くこと:要望に応じてそして即座に、よく錬られて、一貫性のある、簡潔な散文を書かなければならない ―― たとえば顧客に問題を説明し、エンジニアにプロジェクトを説明し、予定されたソリューションをより細分化された構成部分に分割し、技術に明るくない人たちにために技術をまとめ、技術者たちのためにビジネス要求をまとめる、そして後から記録として手にすることができるように書き残さなければならない ―― こうした能力は「価値がある」どころではない。おそらく私の奇妙なバックグラウンドせいで、こうしたことをすぐに思いついてしまうために、読者は私が書くことの重要性を過大評価していると思うかも知れない。しかし、正直なところ、私はおそらく同じ理由のためにそれを過小評価していると考えているのだ。

共感すること: 簡単に言えば3つの中で最も重要なものだ。もしコミュニケーションをしている相手を理解していないなら、そのコミュニケーションは無益なことが多い。好奇心を抱いたクライアント、不満を感じているプロジェクトマネージャー、疑問を抱く技術者、あるいは熟考しているデザイナーのいずれと話しているかどうかにかかわらず、私はそうした人たちを特定し、そうした人たちの気持ちとなり、彼等独自の視点から眺めたコストと利益を理解する必要がある。もしそれをできない場合には、相手や自分を助けることは非常に困難である。

私はここで明らかに少しばかり話を盛っている。もちろん深くて幅広い技術的背景と、幅広いソフトウェアを自分自身で書いてきた業績の積み重ねも、とても大切なものである。とはいえ、ハイテク業界でより多くの上級者を育てるという局面で、最も顕著になりつつあることは、技術的ではないスキルが、成功するか失敗するかを左右するようになって来ているということである。私はそのスキルをあえて教養と呼びたい ―― それは思考の糧なのだ。

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(翻訳:sako)