新手のDDoS攻撃がインターネットを襲った

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1.3 TbpsのDDos攻撃 —— 単一の標的を狙って膨大なデータを送り込む悪質な行為 —— が3月1日に発生した。攻撃自体も注目すべきだが、さらに興味深いものが攻撃そのものの中に隠されていた。

攻撃が悪用した”memcached”は多くのサーバーで稼働している真っ当なサービスだ。このサービスはUser Datagramプロトコルを使っており様々な発信元から認証なしでデータを受信するため、その発信元になりすますことができれば容易に標的に侵入できる。Brian Krebsの記事によると、「UDPを悪用するDDoS戦術の中でもっともよく使われるものは、攻撃トラフィックを10~20倍に増幅できる —— すなわち 1 MBのファイル要求に対するレスポンスとして10~20 MBのトラフィックを生成する。

「この攻撃はこれまでAkamaiが見た中でも最大の攻撃であり、2016年9月にMirai botnetを宣言した攻撃の2倍のサイズで、一般に公表されたDDdS攻撃として史上最大かもしれない」とAkamaiは言う。memcachedにはレフレクション機能があるため、この記録がすぐに破られる可能性は高い。

そして、攻撃に使われた1 MBのファイルには身代金要求と仮想通貨のMoneroのアドレスが書かれていた。つまりDDoS攻撃が送りつけた荷物の中に脅迫状が入っていたというわけだ。

要するに、攻撃者はサーバーに膨大な量のデータを送り込んだだけでなく、標的になったサイトは攻撃をやめさせるために法外な金額を要求された。

これはメッセージが攻撃を補助する爆弾になるという狡賢く、新しい戦術だ。下に貼ったビデオはCybereasonのセキュリティー研究者らが作ったもので、memcachedがなりすましサーバーから受け取ったファイルを見ることができる。主要回線のシステム管理者たちは現在この悪質な攻撃の対応に追われている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook