資金調達に成功したスタートアップCEOの学歴事情

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ファンドから投資を受けている会社のCEOになるのに学位は必要ではない。しかし、ハーバード大学やスタンフォード大学、その他スタートアップのトップを大勢輩出しているような大学12校のどこかを卒業していると、大いに有利になるだろう。

これが、我々が最近行なった卒業データ解析の結論だ。これは、過去100万ドル以上の資金調達を行なったスタートアップのCEOが、米国のどの大学で学んだのかというCrunchbase Newsの調査に基づいている。

1年前に実施した、ファンドから投資を受けたスタートアップの創業者たちの出身校についての調査で明らかになったことと、今回の調査でわかったことにさほど大差はない。しかし、いくつか目新しい点もあった。それは、主にこうした点だ。

創業者よりCEOを輩出するという点では、ハーバード大学の方がライバルのスタンフォード大学より優れている。この2つの大学は、CEO輩出ランキングではトップで、ほぼタイだ(創業者というくくりではスタンフォード大学の方が優っている)。

ビジネススクールの存在も大きい。MBAプログラムにチャレンジする人は減ってきている昨今だが、スタートアップのCEOの間では依然として人気がある。ハーバード大学やペンシルベニア大学など、リストに載っているCEOの半分以上がビジネススクールを卒業している。

大学で学ぶということは、それなりに影響を及ぼすことではあるが、しかしCEOになるのを必ずしも決定づけるものではない。全体から見ると少数だが、昨年おおよそ100万ドル以上の資金を調達した世界のスタートアップ800社超のCEOの出身校をみると、20校が大方を占めている。

以下に詳細を述べる。

CEOたちはどこの大学に行っているか

まず、学校ランキングをみてみよう。ここでは驚く事実はさほどない。CEOを輩出した大学としては、ハーバード大学とスタンフォード大学が群を抜いてトップで、過去100万ドルの資金を調達したスタートアップのCEOをそれぞれ150人近く出している。

そしてMIT、ペンシルベニア大学、コロンビア大学がトップ5に入る。続いて20位までは、アイビーリーグ(名門私立大学8校)や大規模な研究大学機関が占める。大学ごとのCEO数は下記のチャートにある。

スタートアップのCEOの間ではMBAが人気

確かに、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグはハーバード大学を中退している。スティーブ・ジョブズも1学期で学校を去っている。しかし、彼らはCEOとしては例外だろう。

ファンドから投資を受けている会社のトップの学歴はもう少し真面目なものだ。名の通った大学を卒業したり、トップランクのMBAを取得したり、というのが大方のコースだろう。

トップにくるようなビジネススクールに入れる学生は、そこの大学の学生数に比べてかなり少ない。にもかかわらず、CEOリストの中では不釣り合いにも大きなシェアを占めている。例えば、ペンシルベニア大学のビジネススクールであるウォートン校。ペンシルベニア大学を卒業したCEOのほとんどが同校出身だ。ハーバード大学にしても然り。ハーバード大学を卒業したCEOの半分以上が同校のビジネススクールを出ている。ノースウェスタン大学の経営大学院も同大学を卒業したCEOの半数近くを占める。

CEOの出身校は多彩

スタートアプのCEOの学歴は似ている部分が多い一方で、多様性もある。昨年5月以来100万ドルを調達したスタートアップのCEOは米国で3000人、そのほかの国で5000人いる。米国、そして米国以外の国どちらにおいても上記リストの学校を出ていない人が大半だ。

どうしてそんな計算になるのか、と思うのは不思議ではない。Crunchbaseに保存されているCEOの多く(おそらく3分の1以上)が大学を出ていない。この点を考慮してもなお、米国のCEOの半数以上がリストにある大学を出ているわけではない。米国以外の国のCEOでいえば、前述のリストにある大学を出ている人はかなり少ない。

こうした結果を鑑みて、卒業生に送るアドバイスはこうだ。資金調達を行えるようなスタートアップのCEOになりたいのなら、まずはスタートアップを立ち上げるのが確実、ということだ。学位は左右するかもしれない。しかし、決定づけほどのものではないのだ。

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(翻訳:Mizoguchi)