あいりぺ

スマホの下取りとデータ移行を同時に、TC Tokyo卒業生のあいりぺが新サービス開始

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TechCrunch Japan読者のみなさんは、古くなったり故障したりしたスマホをどうしているだろうか。フリマアプリが一般化した今、スマホを他人に売るということはもう当たり前という人もいるだろう。でも、MM総研の調査を見てみると、スマホを下取りに出したり、売却したりした経験のある人は全体の9.4%ということなので、どうも“スマホを売る”という行為はまだまだ一般化していないようだ。

その理由の1つが、スマホに保存されたデータに関する問題だ。同調査によれば、スマホを売却しなかった理由として「(個人情報などの)セキュリティが心配」と答えた人は全体の21.2%で第2位、次に多かったのが「必要なデータが保存されているから」で16.3%という結果だった。

そんな中、TechCrunch Tokyo 2017スタートアップバトルにも出場したあいりぺ(旧社名 Life Support Lab)は5月21日、壊れた携帯端末の下取りと同時に、その端末に保存された写真や動画をインターネット上に保存できる「mireta(ミレタ)」をリリースした。

miretaの利用はとても簡単で、ユーザーは端末を下取りに出す日時を指定するだけでいい。あとは、あいりぺのスタッフが記入済み伝票と梱包材を持参して、指定された場所まで取りに来てくれる。あいりぺは端末を受け取ったあと、データ消去ソフトの「GreenT」で個人情報を完全に削除。端末に保存されたデータをクラウド上に保存する(ガラケー、iPhone、Androidすべて対象)。端末到着後から約3日でユーザーもそのデータをインターネット上で閲覧可能になるという。

データの移行作業と同時に、あいりぺは受け取った端末の下取り査定を開始。数日後にユーザーへ買取価格を提示し、それに同意した場合は指定の銀行口座に売却代金が支払われる。ユーザーが買取価格に納得しない場合、端末は返送される。ちなみに、買い取りなしでデータの取り出しだけを依頼することも可能だ。miretaの利用料金は、1台あたり3000円。データの移行手数料や受け取り費用が含まれている。

人間のスタッフが端末を受け取りに行くというモデルを採用した理由として、あいりぺ共同創業者兼COOの荒木賢二郎氏は、「私自身、先日引越しがあり、自宅の本を全て電子化して処分しようと思った。しかし、どの業者にしていいか分からないし、ググっても答えが出ず、結局めんどくさくなってしまった。今時、宅配伝票なんて持っていないし、手書きでそれを書くのもめんどくさい。自分が使いたいサービスの形が、このモデルだった」と話す。

でも、もちろん利益が出る水準で買い取り価格を提示しているとは言え、1台3000円で、かつスタッフが端末を受け取りに行くビジネスモデルの採算は合うのだろうか。

それについて、荒木氏は、「正直、採算がとれる価格ではない。しかし、埋蔵携帯は日本に2億台、市場規模にして1.7兆円あると言われている。 まずはこの巨大な市場に参入し、亡くなったおじいちゃんの写真など、端末に保存された大切なデータを助けることが第一歩目の目標だ。中古携帯業には、利益目的で最低限の仕様を満たした工業製品のようなサービスが多い中、『あなたの事を大切に想っています』というメッセージを込めてサービスを提供し続けることで、最終的に長期的な利益は得られると思う」と話す。

miretaは本日よりサービス開始。2020年3月までにサービス利用者数10万人を目指すという。あいりぺの将来的な目標は、スタッフが出張して新しい端末を届け、その場で機種変を行い、データを載せ替えて買い取るという“出張型の機種変更サービス”の実現だ。