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連続起業家の家入一真氏らが50億円ファンド設立へ、「僕たちはエンジェル投資家のスタンスを貫く」

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写真左より、NOW共同代表の梶谷亮介氏と家入一真氏

CAMPFIRE代表取締役で連続起業家の家入一真氏と、VCや証券会社においてスタートアップ投資やIPO支援を行ってきた梶谷亮介氏は6月26日、最大50億円規模のベンチャー投資ファンド「NOW」を設立した。

同ファンドのアドバイザリーボードには、グリー代表取締役の田中良和氏やフリークアウト・ホールディングス取締役の佐藤裕介氏など業界の第一線で活躍する起業家らが名を連ねる。

「これまで行ってきたエンジェル投資を、もっとシステマティックにできないかと考えていた」と話す家入氏。これまで個人で起業家を応援するつもりでエンジェル投資を行ってきたが、それには限界があると感じ、家入氏が2001年に立ち上げたpaperboy&coが上場する際の主幹事証券会社でIPO支援を行っていた梶谷氏とタッグを組むことにした。

そんな彼らが重要視するのは、“VCだけれどVCではない”という姿勢を貫くことだ。「大抵のエンジェル投資家は、みずからも起業家であるからこそ、投資先の気持ちが分かる。VCがお金を投資してアドバイスを行うということは役割であり、それを口実に起業家の時間を奪ってはいけないと思う。僕の特技は人生相談。起業家の悩みにのってあげたり、迷ったときには背中を押してあげる存在になりたい」(家入氏)

投資領域も特に制限をかけていない。家入氏にはC向けサービスの相談が来ることが多く、必然的に投資先もC向けサービスが多いというが、同ファンドでは基本的にインターネットで“居場所”を作る企業に投資をするという。

「僕自身、中学生のときにいじめられて学校に行けなくなったという経験がある。それ以降、自分の居場所になったのがインターネットです。SNSやシェアエコノミーなど、(誰かの心の拠り所になる)居場所をつくる企業を軸に投資をしていく」と家入氏は語る。

「日本経済全体が縮小していくなか、これまでの大きな経済からこぼれ落ちてしまう人たちがいる。そうした人を救うためには、彼らの救命ボートとなるような小さな経済をたくさん作っていく必要がある。少子高齢化などの課題がある日本で、なぜ自分が起業するのか、という課題感をしっかりと持つ起業家に投資をしたい。PLやBSで判断できないスタートアップ投資では、“人”を見るしか方法がないんです」(家入氏)

NOWはすでにファーストクローズを実施しており、LINE、グリー、セプテーニ・ホールディングスなどの企業がLPとして同ファンドに参加している。NOWは年内〜来年春をめどに目標金額である50億円を集め、ファイナルクローズを実施する予定だ。