人の声から感情を解析するAI開発のEmpathが総額3億2000万円を資金調達

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音声から感情を解析する人工知能を開発するEmpath(エンパス)は、SXキャピタルSBIインベストメントの2社が運営する各ファンドから7月31日、総額3億2000万円の資金調達を完了した。

Empathが開発するのは、音声のスピード、ピッチ、トーンなど物理的な特徴量から、気分の状態を独自アルゴリズムで判定するプログラム。数万人の音声データベースをもとに、喜怒哀楽や気分の浮き沈みを判定する。プログラムは開発者が利用できるよう、Empath APIとして提供。TechCrunchでも過去にApple Watch用アプリ「EmoWatch」に組み込まれたAPIとして、この技術を紹介したことがある。

EmpathのAIは言語に依存せずに感情解析が可能なことから、現在世界50カ国、約1000社に利用されているという。活用分野はメンタルヘルス対策やマーケティングなどさまざま。奈良先端科学技術大学院大学との共同研究やNTTドコモとの被災地支援事業で採用されたほか、ロボティックスやコールセンターなど幅広い分野で使われているそうだ。

Empathは、スマートメディカルのICTセルフケア事業部門としてスタートし、2017年11月にスマートメディカルの子会社として独立した企業。ルクセンブルクで開かれる世界的なイベントITC Spring 2018で開催されたスタートアップピッチでは日本企業として初めて優勝するなど、海外のピッチコンテストで複数の優勝経験を持つ。

同社は今回の資金調達により、Empath AIの機能拡充と、Empathの感情解析を利用した新しいコールセンターAIの開発に取り組む。また感情コンピューティング領域の人材獲得にも投資していくという。