フラグメンテーション
デジタル断片化

Boxがデジタルハブを構築し、コンテンツの断片化に対抗する

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クラウドの相互接続性によって、組織内外の人びとの間で様々なアプリケーションをまたがって、コンテンツを広く共有することが可能になった。しかしそうした可能性は新たな問題を引き起こしている。一種のデジタル断片化だ。1つのコンテンツが、広がるクラウドサービスの中でどのように使われているかを、どのように追跡すれば良いのだろうか?それこそが、そBoxが最新の機能、Activity StreamとRecommended Appsで解決したい問題なのだ。

同社は、今週サンフランシスコで開催されている年1回の顧客会議であるBoxWorksで、それらの発表を行った。

Activity Streamは組織内で回覧されるコンテンツをリアルタイムに追跡する手段を提供する。そこで追跡されるのは誰がそのコンテンツにアクセスしたのか、どのアプリケーションが使われたのかといったもので、一種のデジタル監査証跡のように機能する。クラウド時代のコンテンツに関わる大きな問題の1つは、コンテンツ作成後に何が起こったのかを知ることだ。例えばそれは、SalesforceやServiceNowやSlackで使用されただろうか?今やコンテンツのパスをたどって、人々がそれをどのように共有したのかを知ることができるのだ。そしてこれは人びとがデジタル世界に感じている断絶をある程度取り除くことができる。

BoxチーフプロダクトならびにチーフストラテジーオフィサーであるJeetu Patelは、平均的な大企業は千個以上のアプリケーションを持っていて、構造化されていないコンテンツの追跡やデジタル証跡の統一的なビューを得るという観点からは、それらをうまく統合する良い手段を持っていないのだと指摘する。

「私たちは1400を超えるアプリケーションを統合しました。そしてそうしたアプリケーションを統合しながら、もしそれらの各種イベントを可視化することができたなら、それはユーザーにとってとてつもなく便利なものとなるだろうと考えたのです」と彼は語る。Patelはこれを、重要な概念の始まりだと見ている。それはコンテンツひとつひとつに関連するトランザクションレコード全体を見ることができる、コンテンツハブという概念だ。

Box内のActivity Streamサイドバー。写真提供:Box

しかしBoxは、それを単なる関係の長々としたリストで終わらせたくはなかった。それは使われているアプリケーションへのディープリンクも生成する。これによってユーザーはリンクをクリックしてアプリケーションを開き、そのアプリケーションのコンテキストでコンテンツを眺めることができるようになる(かつては「ディープリンク」という用語は、ウェブのリンクをトップページ以外の要素に対してリンクすることを指していたが、最近はアプリケーションの特定のページを開くことができるリンクのこともディープリンクと呼ぶ)。「Boxが、コンテンツがどのように利用されているかを俯瞰するための、理に適った場所のように見えます」とPatelは語り、この機能を生み出すBoxの考えを説明した。

これに関連した機能が、Recommended Appsリストである。ユーザーとコンテンツの関係を示すBox Graphや、Boxがユーザーや彼らが使っているコンテンツについて知っていること、そしてそれが他のクラウドアプリケーションとどのようにつながっているかといった知識に基いて、Boxインターフェイスの中に推奨アプリ(Recommended Apps)の一覧も表示される。これにより、ユーザは仕事のコンテキストの中でそれらのアプリケーションにアクセスすることができる。よってたとえば、ドキュメントから直接Slackにコンテンツを共有することができる。

Boxの中のRecommended Appsバー。写真提供:Box

まず手始めに、G Suiteアプリ、Slack、Salesforce、DocuSign、そしてNetsuiteがRecommended Appsインテグレーションとして含まれる。だがPatelによれば、APIを介してウェブアプリと統合されるものなら何でも、Activity Streamに表示されるということだ。

製品は今日(米国時間8月29日)発表されたが、Boxは動作上の問題点について、まだ作業を続けている。彼らはこの機能を、来年早々にリリースしたいと思っている。もし彼らがうまくやり通すことができたなら、デジタル断片化問題を解決し、Boxを組織のコンテンツセンターにするために大いに役立つことだろう。

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(翻訳:sako)