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ドライブシェアアプリ「CREW」運営のAzitが総額約10億円を資金調達

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クルマに乗りたいユーザーと、マイカーに人を乗せたいドライバーとをつなげるマッチングアプリ「CREW(クルー)」を運営するAzit(アジット)は9月3日、総額約10億円の資金調達実施を明らかにした。第三者割当増資の引受先はEight Roads Ventures Japan、グローバル・ブレインモバイル・インターネットキャピタルクルーズの各社と複数の個人投資家。

CREWは、2015年10月からサービスを開始した、ドライブシェアのプラットフォームだ。アプリで出発地と目的地を設定すると、近くを走るCREWに登録済みのドライバーとマッチングをし、クルマで送っていってもらうことができる。

目的地に到着すると、乗った側・乗せた側が、それぞれ相互に評価する。乗った側のユーザーは、ガソリン代や高速代金などの実費とサービス利用料を、アプリを経由したクレジットカード決済で支払う。サービス利用料は、1ドライブ当たり20円のマッチング手数料と、移動のモニタリング、カスタマーサポートなどに対応するための「安心安全手数料」20円/分。都内の一般道で約15分乗車したとして、だいたい400円台から600円台ぐらいに収まるようだ。

またこれらの費用とは別に、ドライバーに対して任意の謝礼を支払うことができる。謝礼の有無や金額は、乗った方が自由に設定できる。

現在は実証実験中で、東京都内の一部地域と鹿児島県与論島を対象地域としてサービスを提供。都内では夜20時から深夜3時の時間帯で利用可能だ。

自家用車で人を運ぶドライブシェア、ライドシェアは、日本では許認可の問題があり、タクシーとしての許可を受けずにドライバーを抱えてタクシーサービスを提供(営業)することはできない。CREWでは「乗せてもらった側が支払うのは、実費とプラットフォームの利用料に加えて、乗る方が任意に決められる『感謝料』」という形を取ることで、「運送に対する直接の対価が発生しない『無償運送行為』にあたる」としている。これにより、いわゆる「白タク」ではない、合法のサービスであるとの解釈を採っている。

また、ドライブシェアサービスでよく問題となるのが、ドライバー、もしくは乗る側がどんな人か分からない、という点だ。CREWはドライバー、ユーザーともに登録が必要。特にドライバーに関しては、対面での面接や免許証・自動車保険・自賠責・車検証などの書類審査、SNS情報連携による身元の透明性確保などによるスクリーニングを行っているという。

Azitでは調達資金をもとに、CREWの事業拡大のための組織拡大、マーケティングを行っていくという。また、実証実験を行っている与論島と同様のローカルエリアサービスも含め、全国各地へのサービス提供にも取り組むとしている。

Azitビジネス担当執行役員の鈴木暢之氏は、今後のCREWの展開について「安心安全なサービスとして、外部連携も含めて体制を整えるのはもちろんだが、自家用車だけでなく『モビリティプラットフォーム』として、自転車やタクシーなど、さまざまな移動手段に関わるプラットフォームとなることが目標。トータルな意味でモビリティの未来を作っていきたい」と話している。

〔編集部注:記事公開後、鈴木氏への電話取材で得たコメントを追記した。〕