日本版インスタカート「Twidy」が公開へ、まずはライフ渋谷東店を対象に最短1時間で買い物代行

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スマホからサービス上に登録されているスーパーを選び、欲しい商品を注文すると、早ければ1時間以内で自宅まで届けてくれる買い物代行サービス「Instacart(インスタカート)」。“買い物にいきたいけれど自分で外に出るのは面倒”なユーザーの悩みを解決するプロダクトとして、年々アメリカでその勢力を広げてきている

クラウドソーシングのような形で個人のshopperに買い物を依頼できる仕組みが特徴で、シェアリングエコノミーの代表格として紹介されることも多い同サービス。2012年の創業以来10億ドル以上の資金を調達し企業価値も40億ドルを超えるなど、近年世界のスタートアップシーンを盛り上げてきた1社と言えるだろう。

そのインスタカートの“日本版”とも言えるプロダクト「Twidy(ツイディ)」がもうすぐ東京都内の一部エリアにてローンチされる。

第一弾としてTwidy運営元のダブルフロンティアではライフコーポレーションと提携。9月6日より渋谷区のライフ渋谷東店から、近辺のエリアの住民に対して同サービスの提供を始める。

Twidyは誰かに買い物を依頼したいユーザー(リクエスタ)と、代わりに買い物をしてくれるクルーを繋げるサービスだ。

ユーザーは希望の日時と買ってきて欲しい商品をサイト上から登録し、決済するだけ。リクエストを受けたクルーが買い物を代行して、最短1時間で自宅まで配送する。商品代金とは別で代行代がかかるものの、その分指定した商品がスピーディーに届くのが特徴。9月は代行代を無料で提供するという。

上述した通りまずはライフ渋谷東店からスタート。同社のネットスーパーの商品データベースと連携し、同じ商品をTwidy上で買える仕組みを構築した。今後は渋谷東店以外の店舗や他のスーパーなどが加わり、自宅の郵便番号を入れると対応している店舗が表示されるようになる予定だ。

メインの利用者として想定しているのは、小さな子どもを抱える育児中の共働き家庭。自分で買い物に行く時間が取れないという課題を解決するだけでなく、Twidyによってこまめに買い物ができるような環境を提供していきたいという。

ライフ渋谷東店でのTwidy対応エリア。11:00〜20:00の間で買い物のリクエストができる

買い物を代行する側のクルーについては、商品をピックするピッキングクルーと配達するドライビングクルーを分ける形を採用。まずはダブルフロンティアで雇ったパートスタッフが商品を選別し、それをパートナー企業のスタッフが運ぶ。今回は日経新聞と組み、新聞配達員が商品を届ける。

ダブルフロンティア代表取締役の八木橋裕氏によると、2月に実施した実証実験ではもともと配送を担当するスタッフがピッキングも担っていたのだけど、不慣れな場合も多く改善の余地があった。そこでピッキングについては買い物慣れしているパートスタッフに任せ、分業する形にしたのだそうだ。

八木橋氏が「将来的にはサービス名の通り、スーパーに足を運んだユーザーが“ついでに”他のユーザーの買い物も代行するような世界観を実現していきたい」と話すように、自分の買い物ついでにTwidyを使ってちょっとした副収入をゲットする使い方もできるようになるという。

収益源は利用時にユーザーが商品代とは別に支払う代行代金。現在は500円+α(商品の価格などに応じて一定%の金額が加算)を予定していて、Twidyの売り上げを差し引いた分をクルーやパートナー企業に支払う。実証実験時には20%をTwidyの取り分としていたそうだ。

パートナー企業にとっては空いているリソースを有効活用できる点がメリット。また商品を登録するスーパーにとっても、今まで逃してきたチャンスを掴むことができうる。

「たとえばネットスーパーをやっているような企業でも『物はあるのに運ぶ人がいない』ことがネックになって、機会損失が発生しているケースがある。まずはネットスーパーを持つ企業と組むところから始めて、ネットスーパーを持たないところとも連携を広げていきたい」(八木橋氏)

2019年3月中を目処にまずは8店舗まで拡大するのが目標。都心部をメインに、ゆくゆくは提供エリアや店舗のジャンル(たとえばドラッグストアやホームセンター、街角の和菓子屋など)も広げていく方針だ。合わせて商品をピックするクルーを選べるようにしたりなど、プロダクトの機能拡張にも取り組むという。

「最終的にはサザエさん(に登場する三河屋)のように、ご近所で助け合っていくような世界観のサービスを実現したい」(八木橋氏)

Twidyの運営チーム。1番右がダブルフロンティア代表取締役の八木橋裕氏

ダブルフロンティアは2013年の設立。代表の八木橋氏は前職のKDDI時代に「Skype auサービス」の立ち上げなどを担当した人物で、ダブルフロンティアでもこれまで海外発の新しいサービスとライセンス契約を結び、日本市場で展開するサポートをしてきた。

Twidyは自社ブランドによる新サービス。インスタカートをヒントに2017年に発案したもので、2018年2月に実証実験を経て今回のリリースに至る。

なおダブルフロンティアではTwidyの拡大に向けて6月にプラネットより5000万円を調達。今秋にも同社から5000万円の追加調達を予定していて、シードラウンドで合計1億円の資金調達を実施する計画だ。