プレイリストを軸とした新音楽サービス「DIGLE」が4200万円を調達“音楽体験をより豊かに、楽しく”

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世界最大の音楽ストリーミングサービス「Spotify」が日本でローンチしてからちょうど2年ほど経ち、ここ日本でも音楽聴取の文化は徐々にだが変わりつつある。形式は物理的な販売からデジタルダウンロード、そして定額配信へと移行し、音楽の聴取・シェアの仕方もこれまで以上に多様になった。

僕がパンク少年だった中学生の頃はお気に入りの曲をCDからMDに録音して「ミックステープ」のようなものを作り、自分で聞いたり友達に貸したりしていた。その頃はSpotifyやApple Musicも、SoundCloudやBandcampもまだ誕生していなかったからだ。だが今は当時の僕が羨ましく思うくらい簡単に、より多くの人に自分がオススメしたい楽曲のリストを共有することができる。

そのように誰でも簡単に音楽のプレイリストをシェアすることができる「ストリーミング時代のミュージックプラットフォーム」がCotoLab.の提供する「DIGLE」だ。音楽ストリーミングサービスと直結しているので、登録し自分で作ったプレイリストを投稿・公開することで他のユーザーから“いいね”やコメントを貰え、人気が出るとランキングに掲載される。

音楽好きが作ったプレイリストが沢山掲載されているので、今までに聴いたことがなかった新しい音楽に出会うにはもってこいの場だ。ジャンルもロックやポップ、アコースティックなど様々なものが作られている。

CotoLab.は現在の日本での音楽聴取の方法について「世界各国で定額制音楽ストリーミングサービスが普及しており、日本国内でも大物アーティストの楽曲配信が続々と解禁されるなど、ストリーミングは着実に影響力を増してきている」と説明している。同社いわく「ストリーミングでは“プレイリスト”での音楽の聴き方が浸透しており、影響力あるプレイリストを作成している”プレイリスター”が登場してきている」そうだ。そういった経緯から、「プレイリストが人々の音楽体験をより豊かに、楽しくできるものだと考え」プレイリストを軸としたサービスを展開することになったという。

CotoLab.の代表取締役 西村謙大氏いわく、ストリーミングサービスとは別にスマートスピーカーなどが普及し始め音楽の「BGMとしての利用」が増え「プレイリストでの音楽の聞き方がより一般的になる」という変化を見越してDIGLEの開発にいたったという。世界のストリーミングユーザーの半数強がアルバム単位でなくプレイリストで音楽を聴いていると指摘した上で「日本でもストリーミングのユーザーはどんどん増えている。今後(日本でも)そういう聴き方になっていくのでは」と話した。「そうなった時に、僕たちはサービスとメディアを通してそういった聴き方に合った情報の出し方をしたいと考えている」(西村氏)

DIGLEに加えてCotoLab.が展開し力を入れているのが「DIGLE MAGAZINE」というメディアだ。他の音楽メディアと違い「DIGLEがプレイリストに特化しているように、DIGLE MAGAZINEもプレイリストに特化している。面白いプレイリストを毎日1つ紹介する、ということをベースでやっている。埋め込みのプレイヤーがあるので、そのまま音楽にアクセスできる」と西村氏は説明した。DIGLE編集部が提供しているプレイリストの他にも、ネクストブレイクを狙う新進気鋭のアーティストたちが紹介されているなど、コンテンツも豊富だ。

そんなCotoLab.は9月20日、シードラウンドにて三菱UFJキャピタルや豊川竜也氏、その他個人投資家3名を引受先とする第三者割当増資、さらに日本政策金融公庫からの融資と合わせて総額4200万円の資金調達を実施したと発表した。

現在はSpotifyの音源に特化しているが、Apple Musicなどへ他のサブスクリプションサービスへの対応などを目指し開発を進めていくという。DIGLE MAGAZINEに関しても、コンテンツ量を増やしていく予定だ。

「今まではサービスに力を入れており、メディアにはそこまで力を入れていなかった。今回の調達をきっかけに、色んなライターさんに関わっていただいて質と量の両方を増やしていく予定だ」(西村氏)

「現状、サービスもメディアもウェブのみでの展開なので、将来的にはアプリ化したい」と西村氏は話していた。