ClouderaとHortonworksが52億ドルの合併を発表

次の記事

トヨタとソフトバンクが新会社、次世代EV「e-Palette」で移動サービス展開

かつて高い評価を受けたオープンソースプラットフォームであるHadoopは、長年にわたり多くの企業とベンダーのエコシステムを生み出した。そうした集団から、いくつかの大企業が生まれるだろうと信じられていたが、予想通り2014年にはHortonworks公開を果たした。その3年後にはClouderaが続いたが、やがて市場は鈍化し、2社は本日(米国時間10月3日)総額52億ドルに達する合併を発表した。なおこの数字は昨日の終了時点での価格に基いている。

Hadoopの問題の一部は、たとえそれが誰でもダウンロードできるものであるとしても、非常に複雑なものであることだ。それこそがHortonworksClouderaのような企業が必要とされる理由なのだ。彼らはビッグデータ処理プラットフォームの長所活かすことを望むIT部門向けに、Hadoopのパッケージングを行ったが、かならずしもHadoopをゼロから構築したいとは思っていたわけではない。

これらの企業は、その複雑さを攻略するためのさまざまな方法を提供したが、時間が経つにつれて、クラウドベースのビッグデータソリューションが登場し、Hadoopシステムを運用することは、たとえClouderaやHortonworksのような企業の協力を得ながらだとしても、無駄に思えるようになって来た。

Constellation Researchの、VP兼プリンシパルアナリストであるDoug Henschenは、クラウドがHadoopの市場に大きな影響を与えていると見ている。「私の見解では、クラウドへの移行は、そうしたHadoop支援企業たちの成長と収益の可能性を奪いつつあります。このため、2桁の成長率をもつような収益性の高い会社を3社維持することはできません。ClouderaとHortonworksは共に、一貫したハイブリッドおよびマルチクラウド対応サービスを提供するために動いてきましたが、私の見たところ、@AWS EMRやSparkのサービス、そしてそれに似たAzureやGoogleのサービスが、急速に成長し、皆でビッグデータプラットフォーム市場の大きな部分を占めつつあります」と彼は説明した。

写真:Garrett Heath(Flickrより)CC2.0ライセンスでの利用。

2017年のインタビューで、IDCのアナリストCarl Olofsonは、両社の違いについて説明している。こうした違いが両社を1つの企業にする後押しをしたのだろう:

OlofsonはHortonworksを「純粋オープンソース企業」と表現した。サブスクリプションを通してオープンソースをプロダクトとしてパッケージ化し、コーディネートを行い、管理を提供する企業だ。そしてサポートも販売している。彼は、同社の製品は主に「ビッグデータ技術者」を対象としているものだと語った。

これに対してClouderaは少し違うものだと彼は語った。「それは大部分がオープンソースで構成されるパッケージを提供していますが、ビジネス上の様々な課題対象とした、独自のツールを提供しています。彼らが売り込む対象はビジネスマネージャーです。このように彼らのアプローチは異なっていて、その結果彼らはHortonworksよりも高い割合で、ソフトウェアからの売上を得ているのです」とOlofsonはTechCrunchに語った。

断片化した市場への最良の答が、協力することで得られることもある。そしてそれこそが両社が本日行ったことなのである。発表された声明によれば、この取引によって、それぞれのパートナーが同等の所有権をもつような全株式の合併が行われたという。

Clouderaで長年CEOを務めるTom Reillyは、もちろん両社を、個別には提供できないものを協力して顧客に提供する、補完的なものと見なしている。「私たちのビジネスは、非常に補完的で戦略的なものです。Hortonworksのエンドツーエンドデータ管理への投資を、Clouderaのデータハウスとマシンラーニングに対する投資と合わせることで、私たちは業界初の、エッジからAIに至るエンタープライズデータクラウドを提供することになります」とReillyは声明の中で述べている。

ご想像のとおり、HortonworksのCEOであるRob Beardenは、このことに同意している。「この強力な合併は、株主の皆様に対して価値を生み出し、そして顧客、パートナー、従業員、オープンソースコミュニティが、この組合せに固有の優れた成果、大規模かつ向上したコスト競争力から利益を得ることが可能になります」と彼は声明の中で語っている。

合併後の会社は、2500の顧客、7億2000万ドルの売上、そして借金なしで5億ドルの現金を手にしているという。

2008年に設立されたClouderaは、公開前に10億ドル以上の資金を調達している。その大部分は2014年にIntel Capitalが投資した7億4000万ドルから来たものである。3年後に創業したHortonworksは2億4800万ドルを調達している。

[原文へ]
(翻訳:sako)

画像: Bloomberg / Getty Images