AmazonのEcho Dot 3レビュー:そそる50ドルのスマートスピーカー

次の記事

これがGoogle Pixel Slateだ

Amazonはこれまで多くのEcho Dotを販売してきた。狂ったかのように、まったくバカのように数え切れない台数だ。第一世代と第二世代は間違いなくスマートスピーカー好きに広く支持されたシングルドライバーのスピーカーだ。

もちろん、このプロダクトには非凡な要素はない。ただのホッケーパックのような外観で、ほぼ注目をあつめることがないようなデザインだ。しかし抵抗し難い魅力を持つースマートスピーカーを敬遠していた人にとってさえそうなのだ。

これはスマートスピーカーという新たな世界へのゲートウェイドラッグ、新たなものへの踏み出しとなる。では、どうやってAmazonの最も売れているデバイスを改良したのか? 最大のセールスポイントに手を加えたのではなく、50ドルという価格にある。この価格設定は1000ドルのスマホよりかなり受け入れられやすい。

先月シアトルで行われたイベントで、他の800万もの新たなAlexaプロダクトとともに発表された新Dotは、単なるラインナップのアップグレード以上のものだ。Echoのラインナップを前進させた。モジュラースピーカーシステムがきたるスマートホームで浸透することを考えたとき、Googleのまぎれもない影響力に対抗できるだけのプロダクトだ。

箱から出した時に魅了するのはGoogleのものだ。Echo第一世代、第二世代は実用的だった。見かけはイマイチ、どこかに隠すためのようなデザインで、Alexaへの単なるゲートウェイだった。ファブリックのカバーは今ではコンシューマーエレクトロニクスに必須のものとなっていることを考慮しても、胴回りをクロスで覆ったEchoはGoogleのHome Miniの類似品にすぎなかった。

Amazonは当然のことながら、この分野におけるGoogleの急速な成長に揺さぶられた。Alexaイベントの前、戦略アナリストは、Home MiniがEcho Dotを抑えて四半期に最も売れたスマートスピーカーとなったと言及した。まさにパニックモードというわけではないが、アップグレードのタイミングであることはかなり明らかだ。

新DotはHomeラインナップから明らかに美的影響を受けていて、私はAmazonの取り組みを好ましく思っている。良い意味で、古いものと新しいものの差をつけた。ファブリックカバーにより、プロダクトの外側を覆うスピーカーグリルが2倍になった。一方でトップは、丸いマットブラック色のトップに4つのボタンを搭載するという、馴染みのデザインがそのままだ。ステータスを光らせて示すリングが縁にある。

新Dotは明らかに前モデルより大きいーコンパクトサイズだった第二世代Dotが最も売れていたことを考えると、これは少し驚きだ。これはつまり、新デバイスはオープンスペースにそのまま置けるほどいいルックスになったことで、大きくしてもいいだろうとAmazonは大胆になったということだ。私は、その重量に少し驚いたーこれを使って何かに深刻なダメージを加えられそうな重さだ。

サイズが大きくなることに伴う結果の一つがボリュームの増大だろう。Amazonによると。新Dotは前世代より70%大きな音量で流すことができる。こうした動きは、Amazonが“スマートスピーカーの方程式”で二番目にくる部分に積極的に取り組んだことを意味する。初期のDotのサウンドシステムはAlexaに声をかける以上のものではなかった。だからこそAmazonは補助出力をビルトインした。

もちろん、まだその範ちゅうにとどまっているが、ビルトインされたサウンド出力は大きく改善した。また、トップボリュームの音のひずみも少なくなった。私はまだこれをデフォルトスピーカーとして使う気はないが、Amazonの新たなアラカルトサウンドシステムにおけるDotの役割は面白いものだ。

Amazonは2つのDotでは、新たなステレオペアリング機能を試すという目的があったー私はその取り組みを嬉しく思う。おそらくラインナップへの追加としては最も興味深いものだ。Alexaアプリの改良で、セッティングタブの下にCreate a Speaker Setのオプションが加わった。ここから2つのDotをペアにしたステレオにすることができる。セットアップはシンプルだーオフィスのWi-Fiで私が試したときにはトラブルがあったが。正常に機能させるためには、どちらのEchoも同じネットワークにつながっていなければならない。アプリは2つのEchoが同じネットワークにいるかどうか見分けることはできなかった。

あらゆるプロセスがアプリで行え、どちらのデバイスでステレオトラックのチャンネルを操作するかも決められる。2つをペアリングするというのは素敵な体験だー小規模なホームシアターの体験に近い。新たなサブウーファーEcho Subも使えばより素晴らしい。もちろん、忘れてはならないのが、230ドルかかっていること。いろんなものを加えるとあっという間に金額はかさむ。しかしそれでもHomePodより100ドルは安い。

もちろん、その2つを比較するのはフェアではない。AmazonとAppleのスピーカーは完全に異なるリーグのものだ。しかし新Dotと、他のEchoホームステレオシステムへの追加は、デバイスをミックスさせたりマッチさせたりができながら、それでいて低価格という、このカテゴリーへのAmazonらしいアプローチだ。

第三世代のDotは完全なる再発明というわけではないが、多くのユーザーにアップグレードしようかと思わせるだけのものだ。“アップグレード”という言葉がここでは適切ではないかもしれないが。Amazonの、全ての部屋にAlexaデバイスを、という究極のゴールを考えたときに、増えつつあるあなたのコレクションにまた一つ加わるというのは容易に想像できることだろう。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)