メルカリが車のコミュニティ「CARTUNE」運営を約15億円で子会社化

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写真左からマイケル代表取締役の福山誠氏、メルカリ代表取締役会長兼CEOの山田進太郎氏

メルカリは10月18日、車のコミュニティサービス「CARTUNE」を運営するマイケルを簡易株式交換により子会社化することを明らかにした。

今回の株式交換ではマイケルの株主に普通株式1株に対して、メルカリの普通株式194.83株を割当て交付する。メルカリの株式価値を1株あたり3820.8円とした上で39万2582株を交付する予定としているので、金額に換算すると約15億円での買収になる。

マイケルは2016年12月設立のスタートアップ。創業者であるグーグル出身の福山誠氏は複数の事業を立ち上げてきた人物としても知られる。

グーグルを経て2011年に創業したシンクランチではランチマッチングサービス(現在は就活支援コミュニティ)の「ソーシャルランチ」を作り、2012年にDonutsへと売却。その後Donutsでは新規事業としてライブ・動画コミュニティアプリ「MixChannel」を立ち上げた。

そんな福山氏が今手がけているのが、1月にも紹介した車×コミュニティアプリの「CARTUNE」。車を趣味にするユーザーに特化したサービスで、愛車の写真やカスタム・ドレスアップパーツの写真・動画を投稿したり、他のユーザーの投稿を楽しめるのが特徴だ。

福山氏によると現在はアプリのダウンロード数が65万件を突破し、約30万人の月間アクティブユーザーを抱えるサービスに成長しているそう。「ユーザー同士でのオフ会が開催されたり、ユーザー同士でのパーツ売買が積極的に行われるなど、ユーザードリブンのコミュニティが出来上がってきている」という。

今回メルカリとタッグを組むに至った背景にも、個人間のパーツ売買をもっとサポートしていきたいという目論見があるようだ。

「パーツの売買はカスタマーサポートの体制などをしっかり整えないと、ユーザーにとって不安の残る形でしか提供できない。サービス間で何か連携できたらいいねという話は以前から出ていたけれど、メルカリが決済やサポート体制なども含めてCtoCのコマースをやっていく上でのアセットを持っていた点が(マイケルにとっては)重要だった」(福山氏)

一方のメルカリも、自動車関連カテゴリーにおいてパーツの出品を始め車体の出品にも取り組むなど流通量の拡大を進めてきた。「CARTUNE」に蓄積された自動車やパーツに関するデータやユーザー基盤、コミュニティと連携することで、同カテゴリーをさらに強化していく意図もあるようだ。

福山氏によると今後も同氏がマイケルの代表を勤め、独立的に運営していく方針とのこと。

「具体的な決定事項があるわけではないが、もっとパーツの個人間売買を円滑にしていきたい。車のカスタム自体がシュリンクしている部分はあると思うが、一方で車がEV化したりなどモビリティの新しい文脈がある。例えばEVのカスタムなど、CARTUNEが新しいカスタムの文化を作るような存在になれるように引き続き運営していく」(福山氏)