Appleの第4四半期決算は成績好調ながら株価は下落――日本市場の伸びは34%で世界トップ

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Appleは決算報告におけるデバイスの売上台数の開示をやめる…‘今や意味がない’と

Appleの第4四半期決算はアナリストの予測を上回ったが、株価の値下がり傾向を打ち消すことはできなかった。

収入629億ドルで、アナリストの予測615.7億ドルを上回った。1株あたり利益2.91ドルも2.78ドルを超えた。対前年比で収入は20%のアップだったが、決算発表後の時間外取引の株価は7%下げた。

好調な決算にもかかわらずなぜ時間外取引の株価が下がったのだろうか? Appleは今年のクリスマス商戦の売上について当初の予測より弱含みとなるという観測を発表している。Reutersの報道によればアナリストは収入ガイダンスの数値を9300万ドルとみていたが、Apple自身は8900万ドルから9300万ドルの間で中間値は9100万ドルと予測した。

Appleは今期、4689万台のiPhoneを出荷している。販売台数は頭打ちだったが売上高は29%アップし、Appleが製品の主力を高価格帯にシフトする戦略が成功したことを示した。1台の平均単価は 昨年の618ドルから793ドルにアップしている。

同社は970万台のiPadを売ったが、これは台数ベースで対前年比6%のマイナス、売上ベースで15%のマイナスとなった。Macは 530万台で2%の対前年比減。「他のプロダクト」、つまりApple Watch、Apple TV、HomePod、AirPods、Beatsヘッドホンなどの売上総額は31アップ。

今回の決算発表後の電話記者会見で驚かされたのは、Appleが今後の決算発表で販売台数を公表することを止めるとしたことだ。 iPhone、iPad、Macについては売上高のみ発表されることになる。また「他のプロダクト」というカテゴリーは「「ウェアラブル、ホーム、その他アクセリー」に名称変更される。

Appleはハードウェアのアップデートでユーザーから金を絞り取る戦略に加えて、Apple Music、Apple Care、 iCloudなどのユーザー向けサービスからも一層多くの売上を得る努力を続けれる。発表によれば、同社のサービス事業は「100億ドルという過去最高の売上高を記録」したという(正確には99.8億ドル)。これは対前年比で17%のアップだった。ただし、昨年同期のサービス売上の伸びは31%だったから成長は減速した。Appleは今期の数字には会計手続き上今回のみ計上された6億4000万ドルが含まれているとしている。

成長率には地域別に大きな差は見られなかった。アメリカ地区は19%、ヨーロッパは18%、中国全域が16%と足並みを揃えた。Appleによれば、もっとも伸びが著しかった市場は日本で34%の成長を記録したという。

この数週間、Nasdaqのテクノロジー株式には逆風が吹き、軒並み苦戦を強いられた中でAppleは嵐によく耐えた方だ。今週、同社はニューヨーク市でイベントを開催し、iPad Pro、MacBook Air、 Mac Miniをアップデートした。これに先立って新しいiPhone、3モデル、Apple Watchのリニューアルも発表されている。

ここ数ヶ月、Appleは最新のモデルの価格を大幅に上方にシフトさせている。iPhone XS Maxは1099ドルから、Apple Watch Series 4は399ドルから、新しいiPad Proは799ドルから、MacBook Airは1199ドルからスタートするなどだ。

この件に関してはさらに取材中。電話記者会見の内容を含めたフォローアップを準備中だ。

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滑川海彦@Facebook Google+