これが連休中にセキュリティーを向上させる必須ポイントだ――家族、親類のデバイスをチェックしておこう

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この記事を読み始めた読者の多くは

  • テクノロジーに詳しい
  • 実家に帰って感謝祭の休日を過ごしている
  • この記事を読み始めるほど退屈している

というところではないだろうか? 世界ではサンクスギビングデーが休日ではない国も多いが、アメリカでは七面鳥のローストと共に盛大に祝われてきた。ともあれこの機会に家族や親類のコンピューターのセットアップを見直し、セキュリティーを強化しておくのはいい考えだ。ある朝、伯母さんから電話がかかってきて「コンピューターがランサムウェアにやられて写真が取り出せなくなってので助けてちょうだい」などと言われるリスクをこの先何ヶ月にもわたって大いに軽減できる。

アップデート

コンピューターやスマートフォンのOSを最新の状態にしておかないかぎり、新しく発見された脆弱性を利用する攻撃の犠牲になってしまう。最新のセキュリティー・パッチを導入するためには自動アップデートをオンにしておく必要がある。最新のデバイスはデフォールトで自動アップデートが行われるようになっているが、やはりオンになっていることを確認しておこう。

  • Windows 10 画面左下隅のWindowsアイコンを右クリックしてメニュー開く。以下、「設定」→「更新とセキュリティー」→「Windows Update」と進む。Windowsの状態が「最新」になっていることを確認する。なっていなければ最新の状態に更新する。「Windows Update」から「詳細オプション」を開き、「更新の一時停止」がオフになっていることを確認する。
  • macOS App Storeを開きOSを最新版(macOS 10.14 Mojave)に更新する。「システム環境設定」から「ソフトウェア・アップデート」を開く。自動アップデートを有効にする。App Storeでも自動アップデートを有効にしておけばアプリもこの先長く最新の状態で使える。
  • iOS 「設定」アイコンをタップ、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進む。iOS 12.xになっていることを確認する。なっていなければアップデートする。同じメニューで「自動アップデート」をオンにする。iTunes-App Storeでも自動アップデートを設定しておく。
  • Android メーカー、キャリヤによってコンフィグレーションが異なるのでやや複雑になる。キャリヤは独自のスケジュールでOSのアップデートを行う(行われない機種もある)。OSの状態は「設定」から確認できる。バージョンは機種ごとに異なる。この点ではユーザーができることはあまりない。Google Playを開き、設定で自動アップデートを有効にしておけばアプリをこの先長く最新の状態で使える。

バックアップ

バックアップの方法は数多くある。とてもすべて紹介する余裕がないので基本的な考え方だけ紹介する。コンピューターの場合は手頃な価格の外付HDDを買って自動バックアップを設定しておく。macOSならTime Machine、 Windows 10なら「更新とセキュリティー」→バックアップ」から設定できる。

クラウド・バックアップも数多くのサービスが提供されている。BackblazeArq Backupなどは優秀だと思う。

家族や親類のコンピューターの場合は完全に自動的にバックアップされることが必須だ。義母にハードディスクをプレゼントして「ここに毎週バックアップを取りましょう」と勧めても結局そうされないだろう。

スマートフォンの場合はまた話が違ってくる。iPhoneならiCloudに連絡先、カレンダー、パスワードなどの個人情報を保存できる。しかし無料で利用できる容量5GBと非常に低いため、iCloudを利用しているユーザーは多くない。有料プラン( 50GBが月額130円など)に加入するか、DropboxやMicrosoft OneDrive、 Googleドライブなどを利用する。これらのサービスでは画質に多少の制限はあるが写真のバックアップは無料だ。

Androidでは Googleフォトを利用しているユーザーが多い。このアプリに保存された写真は自動的にクラウドにバックアップされるので安全性が高い。連絡先その他の重要情報もバックアップされるようGoogleアカウントを設定しておこう。

ディスク暗号化

Macを使っているならOS XのFileVaultオプションをオンにしておけばよい。読者の妹や娘がMacbookを失くし、FileVaultがオンになっていなければ誰でもパソコンの中を覗くことができてしまう。FileVaultは一度オンにすればあとは完全に自動的に作動する。

Windowsの場合、BitLockerが含まれているならオンにしておく。MicrosoftはWindows 10 Home editionにBitLockerを含めていないので、その場合はVeraCryptのようなアプリをインストールするとよい。

パスコード

モバイル・デバイスには必ずパスコードを設定しておこう。パスコードは暗号化その他セキュリティー・オプションの変更にも結びついている。パスコードなしのデバイスを紛失すればありとあらゆる悪夢が待ち受けている。

6桁が望ましいが4桁でもいい。とにかくないよりあったほうがいい。

セキュリティーは常にユーザビリティーと保護の妥協だ。適切な妥協点を見つけることがカギとなる。上で述べた手段は決して家族や親類(や読者自身)のデバイスを完全に防御するものではないが、ともかく正しい方向への一歩だ。チェックがすんだら休暇を大いに楽しもう。

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滑川海彦@Facebook Google+