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Y Combinator 2019年冬クラス、Demo Day 1日目のスタートアップ(3)

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Y Combinator 2019年冬クラス、Demo Day 1日目のスタートアップ(2)

Y Combinator(YC)の企業を抱えた2019年の冬クラスは200社以上が参加し、これまでのYCで最大の規模になった。私たちはその場に参加し、それぞれのクラスの話を聞きながら、見たもののメモを持ち寄った。以下に紹介するのは米国時間3月18日にピッチが行われた86社のスタートアップだ。

Y Combinator 2019年冬クラス、Demo Day 1日目のスタートアップ
・Part 1:パイオニアステージ(1)
・Part 2:パイオニアステージ(2)
・Part 3:パイオニアステージ(3)※この記事
・Part 4:パイオニアステージ(4)
・Part 5:ミッションステージ(1)
・Part 6:ミッションステージ(2)
・Part 7:ミッションステージ(3)
・Part 8:ミッションステージ(4)

パイオニアステージ

Loonify Space
小型の人工衛星を軌道に乗せるための、特製「打ち上げ」システム。気球がロケットを高度35kmまで運び、空中で発射を行う。彼らは155回分の衛星打ち上げの基本合意書を手にしており、その総額はおよそ7700万ドルに相当する。最初の「打ち上げ」は5月9日を予定している。

Supernova
デザインのモックアップに基いたアプリケーションプログラミングは内製の場合は難しく、外注した場合には高価で保守しにくいものになる可能性がある。Supernovaは、デザインをベストプラクティスに従った製品レベルのコードに変換するため更新も容易である。SupernovaのAIは、製品の目的を理解し、ナビゲーション要素とボタンなどを区別することが可能だ。より多くの企業がハイテク製品を用いて近代化を進めようとする際に、Supernovaはそれらの企業たちがコンピュータサイエンス以上に自分たちのサービスに集中できるようにする。

Kovi
ラテンアメリカのオンデマンドドライバーにレンタカーを提供する。彼らは現在、路上で利用可能な車を約300台所有しており、今年は既に3000件のレンタル要求があった。同社は、ラテンアメリカの運転手の70%が彼らの車を借りたりリースしたりすると見積もっている。

Deel
現在2000万人の国際的な契約作業者たちが、米国の企業と協力して働いているが、彼らに対する事務手続きを行ったり訓練を施すのは難しい。Deelは、事務処理と時間の無駄を解消するために、契約、支払い、そして税を1つのインターフェースで処理する企業だ。Deelは1契約業者につき月額10ドルの課金と支払いの1%を請求していて、1契約業者あたり平均して560ドルを売り上げる。グローバリゼーションの大きな潮流が続く中で、企業はより優れた遠隔HRツールを必要としている。

COUTURME
特製のAIデザインによる、ウェディング/フォーマルドレス。顧客が自分の好みを入力すると、ソフトウェアはオプションを提示する。その後ドレスは30日以内に生産され出荷される。1月に稼働を始めて以来、毎週約15%の成長を続けている。共同創業者のYuliya Raquel氏は、以前大きなサイズのデザイナーファッション会社IGIGIを創業した人物だ。

Instapath Inc
癌の生検は、結果が出るのに1週間ほどかかる場合がある。Instapathは、患者が診察室にいる間に組織サンプルをテストし、5分以内に診断を提供することができる、完全に自動化された病理学ラボを開発している。これにより煩わしい待ち時間がなくなり、患者の治療をより迅速に行うことができるようになる。Instapathは1処置あたり200ドルを請求し、すでに500個の生検を処理している。同社によれば9カ月以内にFDAの承認を得ることができる予定だと言う。

Bensen
レストランがSiri、Google Assistant、Alexaなどの音声アシスタントを介して車内から注文を受けられるようにすることで、ドライブスルーシステムを変革したいと考えている。今年後半には2つのレストランチェーンで利用を開始する予定だが、既に800社を超える企業から問い合わせを受けている。同社は1ロケーションごとに、年間3000ドルを請求する。

Socrates Intelligence
中国には読書に対する巨大な需要があるが、図書館は48万人の市民に対して1つしか存在していない。Socrates Intelligenceは、中国における書籍のNetflixスタイルの宅送ビジネスである。年間56ドルを支払えば、ユーザーは3冊までの本を同時に借りることができる。注文から入手までは48時間以内だ。スタートアップはすでに1万人の有料会員を抱えており、次には電子ブック、オーディオブック、雑誌へと展開することで、中国向けの「すべてをレンタルする店」になる予定だ。

Overview
多くの工場では、大規模なロボットを使って夜通し商品を製造しているが、必ずしも誰かが見守っているとは限らない。何か不具合が発生し、それを検知できなかった場合、ロボットが自分自身を破壊してしまう可能性がある。OverviewはカメラとAIを使用して製造ロボットを監視し、何か問題が発生した場合はそれらをシャットダウンする。

Sunsama
Trello、JIRA、AsanaなどのSaaSツールと統合され、作業者がその日に行うべきタスクを特定し管理することを助けるタスクマネージャー。

Kalshi
スポーツで賭けを行うだけでなく、Kalshiは誰もが何にでも賭けを行うことができるようにする。例えば今月末までにBrexitが行われるかとか、オスカーを受賞するのは誰かとか。ユーザー同士が賭けを行うため、正確にはギャンブルというよりは先物市場的なものである。そしてKalshiは賭けに負けた側からは賭け金以上のお金を徴収しないので、規制当局への受けもいい。それはすでに200カ国で合法的に運営できる2つのライセンスを所有している。現在米国の規制当局と、賭けに際して7%の取引手数料を徴収する件に関して協議中である。

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(翻訳:sako)

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