日本の新しい元号がインターネットをほんの少し混乱させた理由

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日本の明仁天皇はまもなく退位し、息子の徳仁親王に皇位を譲る。移行手続きの一環として、新元号、すなわち、新しい時代の名称が「令和」(Reiwa)に決まった。そこには数々の意味と隠された意味合いがあるが、インターネット経由でテキストが送信、表示される方式のために、ある種の公式な方法では名前がうまく表示されない。このためUnicodeは、それを可能にするためのアップデートを発行したが、現時点で令和のための文字は存在しない。これはすぐに修正されるちょっとおかしな問題だが、我々が依存しているシステムが完璧ではないことを如実に表している。

誤解のないように言っておくが、漢字で「令和」と表示することはもちろん可能であり、なんの問題もない(多少の技術的な支障はあるが)。しかし元号はある種の状況や文脈においては1文字に合成される。たとえば、現行の(まもなく終わる)時代であるHeiseiは「平成」と書けるだけでなく、合成文字として「㍻」と書くことができる。これは2つの部品を詰め込んだだけだが、ある重要かつ公式な方法によって詰め込まれている。

日本の天皇制の歴史や政治にあまり深く関わらずに説明すると、この国には時代を時の天皇の(ほぼ象徴的な)統治に対応させた一種の独自カレンダーがある。これは重要であり、公式文書に使用されるほか、ある時代を指す省略表現としても使われる。「ああ、あれは平成10年のことだった」という具合に、我々が「クリントン大統領時代の最後の年」と言うように使う。私の説明は間違っているかもしれないが、感覚は伝わると思う。

この慣習で最も興味深い部分は(実際、興味深い部分はたくさんあるが、今日のテーマに関してはこれが最も興味深い)、元号は事実上一から考案されることだ。そして日本語記法の特性ゆえに、そのことは、新しい名前をオンラインで正しく表示する方法が事実上ないことを意味する。

Unicodeは基本的に膨大な(約12万種類)なコードの集まりであり、我々がタイプしたり送ったりしたい文字と図形に対応している。つまり、私が「Hey! 🙋」と書けば、あなたの側でも私の側と同じものが見える。しかし、公式発表まで秘密が守られていて、他の日本語の単語の一部を全く新しい文字に組み合わせたシンボルをいったいどうやって作るのか?それはまるで、アルファベットに新しい文字を追加すると発表するかのようだ。

これは近代コンピューター時代に起きた初めての時代変更なので前例がまったくない、と昨年Unicodeはこの出来事を予測して発表した。Unicodeにできる唯一の方策は、やってくる文字のために場所を予約しておき、コードを表示するためのプレースホルダー図形を割り当てることだけだった( ㋿:左に見えているのは、文字が追加される前に見ているという前提で「32FF」コードのプレースホルダー)。

ある意味で、それがUnicodeがやるべき仕事のすべてだ。あとは、それぞれのフォントで表示される実際の文字を作るデザイナー次第だ。そして、こうしたアップデートはサーバーとデバイスのそれぞれに送り込まれる必要がある。そして、もちろん、それはすぐできることではない。一方、新しい名前を伝えるオンラインニュースのヘッドラインは、本質的にそれを表示できない!なんとも興味をそそる苦悩ではないだろうか。

名前そのものに関して、言語学上、文学上の意味合いについて議論する人びとによる多少の騒動もをった。日本語表記の複雑さと、音節の歴史、その表現方法が、さまざまな政治的、哲学的な含意と相まって数多くの解釈が可能になる。Nick Kapur氏による、これまで私が見た中で最高の解説を読むと、Reiwaが極めて翻訳困難でありながら、その意味を明確に述べている理由を深く理解できるだろう。

これはさまざま意味でユニークなチャレンジであり、インターネットとは特に相性が悪い。まもなくその文字は我々の手に届き、発表から正しく表示できるまでの遅れが生んだわずかな不便さは忘れられていくだろう。しかし「世界は我々が当たり前だと思っているシステムにいつも変化球を投げてくる」というのは実に興味深いことだ。

5月1日に令和が公式に始まるまでには、すべてが整理されていることを期待しよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook