Googleのレストラン電話予約サービスAI「Duplex」がiOS/Androidで使えるように

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Googleは、DuplexのAI技術を利用した電話によるレストラン予約を行うGoogleアシスタント機能を、米国全土の英語版AndroidおよびiOS端末向けに提供開始すると発表した。今回初めてクロスプラットフォーム化したことで、広く利用されるための土台を作った。

昨年5月のGoogle I/Oデベロッパー・カンファレンスで披露された最初のデモで、Duplexのシステムがあまり人間そっくりにしゃべったために、AIボットはどこまで人間のように振る舞うべきか、相手に正体明かすべきかについて倫理的問題が直ちに持ち上がった 。デモがニセモノではないかと疑った人たちもいた。

当時明らかにされなかったのが、Duplexが現実世界の製品になるまでにどれだけ時間がかかるかだった。しかし、それは意外に早かった。

発表からわずか数カ月後、Duplexはニューヨーク、サンフランシスコなどの主要都市で公開テストに移行した。その後一年未満に米国43州でPixel 3ユーザー向けに公開された(ケンタッキー、ルイジアナ、ミネソタ、モンタナ、インディアナ、テキサス、およびネブラスカは 現地法の制約のために公開時は非対応だった)。

テクノロジーがコンセプトから運用へと進んだことで、Googleは通話のはじめにメッセージを追加してGoogleからの電話であることを伝え、なぜかかってきたかを説明するようにした。またGoogleは、レストランなどの店舗がこの種の自動発信を受け取るかどうかを選択(オプトアウト)できるようにした。

しかし、新技術を多くの消費者が利用するようになれば、興味を持った顧客を逃したくない店舗オーナーにとって、オプトアウトが現実的な選択肢であるのかどうか定かではない。

GoogleはTechCrunchに、Duplexを利用したGoogle Assistantのレストラン予約は、iOSおよびAndroid 5.0以上の端末の両方で先週配布が開始されたと伝えた。ニュースサイトの9to5Googleは、Googleのヘルプ画面の変更に気づき新機能公開について記事を書いた。

しかし、現時点ではすべての端末に新機能が届いているわけではないようだ。TechCrunchはGoogleに質問したが、配布が完了する時期については回答がなかった。

Duplexはその他の予約を行う機能も持っているが、現在はレストラン予約に絞っている。すでにGoogleと提携しているオンライン予約サービスを利用しているレストランでは、AssistantがReserve with Googleと直接連動して予約を確認する。

Assistantの予約を利用したい消費者は、Google Assistantアプリだけあればよい。Assistantは、予約時間、人数などの詳細を確認したあと、予約プロバイダーの1つを通じて予約する。Reserve with Googleには、数十社の提携プロバイダーがあり、さまざまな問い合わせに対応している。必要に応じてDuplexを使って自動発信を行うこともできる。

Duplexは、Google上で更新されていない営業時間などの店舗情報を確認するためにも利用できる。このデータは、店舗一覧の更新にも使われる、とGoogleは言っている。Googleによると、米国の残りの州にもDuplexを提供するべく準備中だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook