ノートルダム大聖堂の再建に元ギークの大富豪が130億円余を寄付

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現地時間の4月15日夕方に火災が発生したパリのノートルダム大聖堂は、全焼を免れたが856歳の建物は大きな被害に見舞われ、屋根のほとんどは中央の尖塔とともに崩壊した。

火は8時間燃え続けたのちに消防夫たちがその大半を消火し、大聖堂を象徴する2つの矩形の塔や多くの貴重な遺物は救われた。その中には、イエス・キリストが磔刑のおりにかぶっていたとされるいばらの冠もある。それでも、フランスの大統領のエマニュエル・マクロンは、ほとんど鎮火したとき大聖堂の外でこう語った。「最悪の事態は避けられたが完全な勝利はまだだ」。続けてマクロンは、修復のための資金を得るために国際的な資金調達キャンペーンを開始する計画だ、と述べた。

そのキャンペーンは幸先のいいスタートを切ったのかもしれない。フランスの富豪フランソワ-アンリ・ピノー氏(François-Henri Pinault)が早くも、大聖堂の再建のために1億ユーロあまり(およそ130億円)を寄付する、と申し出た。AFPによると、ピノー氏は声明の中で、そのお金は彼の家族の投資企業Artemisから出す、と言っている。それだけあれば、教会当局の手で「ノートルダムを完全に再建できる」と彼が願っている金額だそうだ。

ピノー氏はフランスのラグジュアリーグループKeringのオーナーであり、ここはGucci(グッチ)やSaint Laurent(サン・ローラン)などラグジュアリーブランドの持株会社だ。あまり知られていないのは、彼が少々ギークである、いや、あったことだ。

彼は数年前に本誌TechCrunchのインタビューに応じ、コンピューターサイエンスが好きなことや、ソフトウェアデベロッパーとしてヒューレットパッカード社(Hewlett Packard)でインターンしたことなどを語った。そのとき彼は、Soft Computingの創業を支援したことも語った。それは彼の学生仲間であるEric Fischmeister氏とGilles Venturi氏が1984年にパリで立ち上げた企業だ。その会社はのちに上場し、昨年の12月にはその過半数株を大手広告企業Publicisに売った

その後積極的な慈善活動家であるピノー氏は、そのほかの世界の大富豪たちと違って、スタートアップの世界をほとんど避けてきたようだ。彼の数少ないスタートアップ投資の中には、ネットショッピングFancyの初期などがある。もっと最近では、昨年5月、ロサンゼルスのいわゆるスマートヘッドフォンのメーカーMuzikへの投資がある。上記Forbes誌の記事によると、そのときの投資総額7000万ドルの半分近くを、ピノー氏が出資した。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa