「農場から食卓へ」安心・安全な食材をEコマースで届けるGrubMarket、日本参入も視野に

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ファーマーズマーケットは多くの米国都市にとって重要な存在だ。そこには、商品を直接的に販売したいと考える小規模な有機農家による供給、そしてスーパー以外の選択肢を探し求める食通からの需要が存在している。そのモデルを収益性の高い「オンデマンドの配達ビジネス」に変えたスタートアップの1社は、米国での事業拡大を続ける中で資金調達を実施し、早ければ今年中のIPOを目指す。

GrubMarketは、小規模の農場や他の供給者と協力し、レストランやさまざまなサイズの店舗や、消費者向けに食品を準備する数多くのスタートアップ、そして消費者に直接、オンラインストアを通じて自社の商品を販売し配達する。

同社はC1ラウンドで2500万ドルの資金調達を発表した。

リードインベスターはWI Harper GroupとDigital Garage。新規投資家であるEvolv Ventures、University Growth Fund、Arancia International Inc、CentreGold Capital、および既存投資家のACE&Company、GGV Capital、Fusion Fund、Bascom Venturesなども参加している。

GrubMarketの創業者でCEOのMike Xu氏は評価額についてはコメントしないだろうが、2015年冬のY Combinatorのメンバーとしての初期の頃から、8900万ドルをも調達している。そしてPitchBookのデータによると(ほぼ正確なものであることが確認されている)、このラウンドでのプレマネーの評価額は2億3000万ドルで、ポストマネーでは約2億5500万ドルとなっている。

Xu氏によると、同社のAnnual Run Rateは現在、1億5000万ドル(9ヵ月前に3200万ドルを調達した際は1億ドル)で、引き続き収益性が高いという。このため、GrubMarketは運転資金を必要としないとXu氏は述べる。なので調達した2500万ドルは開発や買収に使用する計画だ。

GrubMarketは、財務、CRM、在庫や価格を管理するための独自のSaaSプラットフォームを構築。食品業界のサプライヤーおよびベンダーに製品として提供している。

また、ロサンゼルスやサンディエゴといった市場での買収も継続しており、GrubMarketのように農家や卸売業者と協力し、それらをレストラン、学校、その他の組織に結び付けてきた地元のB2Bの競合他社を統合してきた。ニューヨークとニュージャージーでも根付き自然に成長してきが、上場までに評価額を上昇させるには、買収とロールアップが重要な焦点となる。

「今後数ヵ月以内に、大規模な買収が予定されている」とXu氏は話す。

GrubMarketが惹きつけている投資家たちのリストを見ると、今後数年間、同社にどのような機会があるのかがよくわかる。Evolvは、食品大手のKraft Heinzがバックする1億ドルのファンドで、優れた食品関連のスタートアップに投資している。 そしてXu氏はTechCrunchに、Digital Garageがラウンドに参加したことはGrubMarketをアジアに拡大するための第一歩を意味すると語った。

「Digital Garageはそのビジネスを通じ、日本のほとんどのレストランへのアクセスがある」「我々のモデルは日本に上手く定着するだろう」(Xu氏)

TechCrunch Japan編集部
今回の出資に際し、DGIマネージングパートナーのTerrence Giang氏は「GrubMarketは競争が激化する食品のEコマース領域で、ビジネスモデルの将来性と収益性が高い評価を得ています。事業を共に創造するインキュベーターとして、DGが有する日本と北米、アジア、欧州をつなぐ、グローバルな投資家ネットワーク、さらにDGグループが有する様々なデータ、マーケティングノウハウ、決済ソリューションなどのアセットの連携を通じ、GrubMarketの事業成長に貢献できると確信しています」とコメント。
一方でXu氏は、このラウンドでDGとの連携が始まるということは、同社にとって「アジア展開における重要な一歩となる」と綴っている。

(本稿は米国版TechCrunchの記事を翻訳・編集したものです)

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