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メルセデス・ベンツが、自動運転車エンジニアのための新技術講座をオンラインに開講

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Udacityとメルセデス・ベンツの北米研究開発ラボはセンサーフュージョンナノディグリーのためのカリキュラムを開発した。センサーフュージョンとは、複数のセンサーの値を統合して検知を行う技術、ナノディグリーとはオンライン教材のマーケットプレイスであるUdacityの専門課程制度だ。

これはオンライン教育スタートアップのUdacityが、自動運転に関連するスキルへの高い需要に応えたもので、かつて自身が提供して好評だった自動運転車エンジニアプログラムの成功を再び目指すものだ。

センサーフュージョンディグリーへの登録は米国時間5月21日に始まった。

Udacityは、AI、ディープラーニング、デジタルマーケティング、VR、コンピュータビジョンなど、さまざまな技術分野の専門課程を「ナノディグリー」として提供している。

この新しいセンサーフュージョンナノディグリーは、成長を犠牲にすることなくコストを売上に見合うものにすることを目的に、Udacityの共同創業者セバスチャン・スラン(Sebastian Thrun)氏によって最近加えられた変化の1つだ。

センサーフュージョンプログラムは4つのコースで構成されており、修了までに約4カ月かかることが想定されている。受講生が学習するのは、ライダー(Lidar)障害物検出、レーダー障害物検出、カメラとライダーデータの融合、そしてカルマンフィルターだ。ディグリー(課程修了証)を取得した受講生は、ライダー、レーダー、カメラといった、大多数の自動運転車で使用されているセンサーを扱えるようになる筈だ。

企業トレーニング向けパイロットの一環として、MBRDNA(Mercedes-Benz Research&Development North America、メルセデス・ベンツ北米R&D)の従業員のグループが、この自動運転車プログラムに参加している。

「自動運転車のジェネラリストなどというものは存在していません」と、スラン氏はTechCrunchに語った。「企業が探しているのは、何らかの専門家です。そして、現在最も注目されているのはセンサーフュージョンなのです」。

そして、自動運転業界は「幻滅期」に陥っているものの、スラン氏は、熟練労働者への需要がまだまだたくさんあると語った。

「投資家から資金を集めるよりも、今すぐに就職する方が簡単です」とスラン氏は言う。「ZooxとAurora、Waymo、CruiseそしてTeslaといった企業はみな、狂ったように採用を行っています」。

例えばこの3月に、GMの自動運転車ユニットのCruiseは、年末までに何百人もの従業員を雇って、そのエンジニアリングスタッフを倍増させることを発表している。

Udacityと、カリフォルニア州サニーベールに本拠を置くMBRDNAは、以前にもいくつかのナノディグリープログラムで提携している。2016年には、両社は自動運転技術者ナノディグリーで協力している。このときのプログラムは、多数の受講生を引き寄せ、一部の受講生たちによる自動運転スタートアップVoyageのスピンアウトにもつながった。120カ国から2万1000人以上の受講生が、このプログラムに参加したのだ。

Udacityは個々のプログラムの修了率を発表していないため、何人が自動運転エンジニアディグリーを終了したのか、そしてその関連職種を得たのかを判断するのは困難だ。

Udacityは、その30以上のナノディグリープログラムで、34%の修了率が達成されていることを発表している。同社はまた、ナノディグリープログラムの修了生たちが、アウディ、BMW、Bosh、ジャガー・ランドローバー、Lyft、NVIDIA、そしてメルセデス・ベンツで新たな職を見つけたとも述べている。Udacityによれば、メルセデスは世界で40人以上のナノディグリープログラム終了生を雇用しているという。

Udacityは、自動運転車やフライングカー入門講座などの、業界に関連する他のナノディグリーも提供している。

Udacityは、4月に従業員の約20%を解雇し、事業を再編している最中である。現在Udacityは、300人のフルタイム従業員を雇用し、約60人の請負業者と契約している。同社はまた、受講生の定着を目的として、技術指導プログラムなどの、新しいサービスも追加した。5月1日以降、すべてのUdacity学生は、テクニカルメンター、エキスパートレビューア、キャリアコーチ、そしてパーソナライズした学習プランにアクセスすることができるようになった。

同社は、自動運転車やディープラーニングナノディグリーなどの人気プログラムのおかげで、2017年には、対前年比で売上が100%増加する成長をみることができた。だが、2018年には新しい講座が追加されたにもかかわらず、受講者数は伸び悩み、以前の講座のような注目と登録者数を引きつけることはできなかった。一方、コストは膨れ上がった。CEOのビシャール・マッカンジー(Vishal Makhijani氏が10月に辞任したあと、スラン氏が着任した。Googleのムーンショットファクトリー(未来技術研究開発所)であるXを設立したスラン氏は、フライングカーのスタートアップであるKitty Hawk CorpのCEOでもある。

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(翻訳:sako)