ビル・ゲイツが「生涯最大級の失敗」を語る

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ベンチャーキャピタルのVillage Globalが最近主催した創業者向けイベントで、著名な投資家であるBill Gates(ビル・ゲイツ)氏が、Eventriteの共同ファウンダーでCEOであるJulia Hartz(ジュリア・ハーツ)氏と対談し、企業の設立について、繁栄する企業を作って維持するためにはあらゆる場面で困難な決断に遭遇すると語った。

ハーツ氏はゲイツ氏に、ワークライフバランスに対する彼の考えについて、ゲイツ氏がかつて発言した「休暇が必要だとは思わない」という考えから変化があったかどうかを尋ねた。

ゲイツ氏の短い答えは、企業の初期段階では必要ない、特にソフトウェアプラットフォームを作っているときは、だった。ゲイツ氏はハーツ氏に「私は、創業時には大きな犠牲を払うべきだという信念をかなり強く持っている。実現の可能性、すなわちプロジェクトが成功する確証を得るための技術的作業をしているときは特にそうだ」と語った。

実際ゲイツ氏は、目をそらしていたためにGoogleがAndroidを開発することを許してしまったことを今も悔やんでいる。それを「非Appleの標準プラットフォーム」と彼は呼び、「あれはMicrosoftが勝って当然のものだった」と言った。

対談の全容は下のビデオにあるが、仕事にすべてを捧げることの価値と初期段階のファウンダーがバランスを重視すべきかどうかに関する彼の回答を以下に引用した。

猛烈に働くことを礼賛しすぎたり神話化しすぎるということはあるかもしれない。私に関して言えば、私が週末の存在を信じていなかったのは本当だ。休暇の存在も信じていなかった。私は全員のナンバープレートを覚えていたので、先月誰の車が駐車場に出入りしたかを知っていた。誰にもこれを勧めないし、誰もが喜んでできることではないだろう。

30代になったとき、どうしてあんなことができたか自分でも想像できなかった。その頃から自然な行動をするようになり週末が大好きになったからだ。あと、そう、ガールフレンドは休暇が大好きだった。結果的にそれはすてきなことだった。今はたくさん休暇をとっている。二十歳の私は今の私にうんざりしている。飛行機はエコノミークラスしか使わなかったが、今は自家用機を持っている。

しかし、最初の何年かは仕事に対して熱狂的なチームであるのは良いことだし、いつまでそれを続けるかについては共通の理解が必要だ。人によって求めるものが違ってはいけない。

中には、健康や家族の事情を抱えるてい人もいるだろう。しかし私は、創業時には大きな犠牲を払うべきだという信念をかなり強く持っている。実現の可能性を確かめるための技術開発をしているときは特にそうだ。

知っての通りソフトウェアの世界、特にプラットフォームは、勝者総取りの市場だ。最大の失敗は、私の何らかの経営判断ミスが原因でMicrosoftがAndroidの立場になれなかったことだ。Androidは標準非Appleプラットフォームであり、Microsoftが勝つのが当然だった。

それはまさに勝者総取りだ。非Appleのオペレーティングシステムの座席は正確に1つだけだ。あの4000億ドル(約43兆円)は、G(Google)社ではなくM(Microsoft)社に行くはずだった。

私が驚いているのは、生涯最大の失敗をして、しかもあんな反トラスト訴訟を抱えながら、われわれの財産、つまりWindowsとOfficeが今も非常に強いということだ。もし、あれもうまくやっていれば、Microsoftは「ザ」カンパニーになっていただろう。しかし、まあしかたがない。

つまり、小さな違いが大きな違いに拡大する、という事情が当てはまるビジネスはそう多くない。たとえば、サービスビジネスには当てはまらない。しかし、ソフトウェアプラットフォームでは、本当に巨大だ。これは、毎晩「自分は大失敗するんじゃないか?」と心配するメンタリティーのせいでもある。そして、結局我々は超重要なもので大失敗してしまった」。

https://www.youtube.com/watch?v=W5g4sPi1wd4&

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook