BASE NOODLE
BASE FOOD

完全栄養の麺・パンをリニューアルしたベースフード、まもなくアメリカでの販売を開始

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完全栄養の主食「BASE PASTA(ベースパスタ)」ならびに「BASE BREAD(ベースブレッド)」を開発してきたフードテック領域のスタートアップ、BASE FOOD(ベースフード)。

同社は7月1日、BASE PASTAならびにBASE BREADをリニューアルしたと発表した。BASE PASTAは「BASE NOODLE(ベースヌードル)」に一新、BASE BREADは常温保存が可能となった。

また、同社の代表取締役社長、橋本舜氏はTechCrunch Japanの取材に対し、今秋には同社商品のアメリカでの販売を開始する予定だと明かした。

完全栄養の主食をリニューアル

BASE FOODいわく、従来商品のBASE PASTAに対し、「雑穀感が強い為、アレンジしにくい」「あわせるソースが限られてしまう」などの声が挙がっており、また、和洋中を問わず様々なソースに合わせて食べられるようにするため、同社はBASE PASTAを改めBASE NOODLEとしての販売を開始した。

確かに、BASE PASTAは味に癖が強かったのに対し、BASE NOODLEはよりスッキリとしている印象だ。

橋本氏いわく「10種類以上の原材料を使って作る麺というのは他にはないので、それぞれの配合の仕方や順番、加えて、製麺する時の工程の順序などを工夫したことによって、より歯切れやツルッと感、美味しさが改善している」が、詳しい内容は企業秘密とのことだ。

ソースは「コクと旨みのボロネーゼソース」「とろとろ玉ねぎとアンチョビのソース」「具材たっぷり 中華風あんかけソース」「ピリ辛 台湾まぜそばソース」の4種が用意されている。以前はより多くのソースが用意されていたが、整理して4種類にした。橋本氏いわく、以前の麺は癖が強く市販のソースにはあまり合わなかったが、BASE NOODLEでは十分美味しく食べることができる。

日清食品が3月にパスタで完全栄養食の新ブランド「All-in PASTA」の展開を開始したため、「PASTAからNOODLEに変更したのはこのためか?」と聞いたところ、橋本氏は「NOODLEの構想はもともとあった」と回答。

「大手が入ってくるとスタートアップは厳しいという話を多くの人がするが、実際はそんなことはない。スタートアップは『このプロダクト』『このビジョン』に専念・集中している。一方、日清は多くのプロダクトがある中でのAll-in PASTA。同社が参入したことによってBASE FOODの客が減った印象はなく、むしろ、認知が相当大きくなっている」(橋本氏)

また、このPASTAからNOODLEへの名称変更には、「焼きそばなどにして食べるような工夫が広がってきている中、PASTAという名前の場合、一見の客はPASTAとしてしか食べられないと勘違いしてしまう」(橋本氏)といった、マーケティング面での理由もある。

1食で1日に必要な栄養素の1/3を含み、一般的なパスタと比べて糖質45%OFFのBASE NOODLEには以下の栄養素が含まれている。

完全栄養パンのBASE BREADは常温保存が可能な商品へとリニューアルされている。

2月に同商品が発表された時、「冷凍での保存」が必須なため「解凍が手間だ」と僕は感じた。BASE FOODいわく、ユーザーからも「冷凍庫に入りきらない」「冷凍便での配送受け取りが面倒」といった声が挙がっていたという。

そのため、常温でも商品が届いてから約1ヵ月保存できるようBASE BREADは改良された。

橋本氏いわく「保存料を加える形ではなく、水分や酸素、アルコール、酸性アルカリ性などの細かな工夫により、完全栄養かつ、一定の消費期限があるものを作り上げている」が、こちらに関しても詳細は企業秘密。

1食で1日に必要な栄養素の1/3を含み一般的なロールパンに比べ糖質35%OFFのBASE BREADに含まれる栄養素は以下のとおりだ。

今秋にはアメリカでの販売も開始予定

BASE FOODは2018年、米国法人を立ち上げ、サンフランシスコにオフィスを開設。現在は日本人のアメリカ代表と食品開発のCTOが米オフィスに常駐しており、アメリカ人も3人採用している。

橋本氏は「販売開始も近い」と話し、今年の秋にはアメリカでの発売を開始する予定だと明かした。同社は設立当初より海外展開を目指していたのだという。

「もともと海外展開を予定していたので、ガラパゴス化しないように、アメリカや中国でもできるようなビジネスモデルでやっている。それは『D2C掛けるフードテック』。ゆえに、どちらかというと日本市場のほうが厳しい。日本にはD2Cで買うようなミレニアル世代が少ない上、フードテックの認知度も低い。ただ、同じやり方をD2Cもフードテックも既にあるアメリカでやると、より楽に広められると思っている。アメリカの方が日本よりスピーディーに立ち上がる可能性は十分にある。アメリカ人の社員もいるので日本人としての不利もない」(橋本氏)

現在、アメリカでは植物性の肉を製造するBEYOND MEAT(ビヨンド・ミート)などにより、フードテック領域が話題だ。橋本氏はBEYOND MEATに関して「(同社が)解決する課題は、国連SDGsのサスティナビリティ関連の話であり、『買い物にいくのが面倒だ』などといった話ではない。地球規模の社会課題解決をするために、『肉』という人類史上変わらなかったものをひっくり返そうとしている。それがフードテックの面白いところだ」と話した。同氏はBEYOND MEATのビジョンに強く共鳴しているようだった。

「BEYOND MEATは肉をプラントベースのものに入れ替えることによって、評価されている。入れ替える理由は、『美味しいから』。従来のものは美味しくなく、ビーガン向けだったので市場は小さかった。だが、BEYOND MEATは美味しいので『一般人向け』。海外の投資家はBASE FOODを全く同じように見ている。肉と同じくらい大きい市場は主食くらいしかないと思うが、BASE FOODは炭水化物中心の主食を栄養バランスの良い主食に切り替えようとしている。その理由は『美味しいから』」