Facebookは独自暗号通貨Libraのプライバシー保護監督をスイスの規制機関に依頼していなかった

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CNBCの報道によると、Facebook幹部のDavid Marcus(デビット・マーカス)氏が上院銀行委員会で同社の暗号通貨のデータ保護を監督すると証言したSwiss Federal Data Protection and Information Commissioner(FDPIC、スイス連邦データおよび情報保護委員会)は、同委員会に監督を依頼しているとされるFacebookから未だ何も聞いていない。

CNBCに寄せられた声明の中でFDPICの広報責任者であるHugo Wyler(ヒューゴ・ワイラー)氏は次のように述べた。

Facebookの新会社Calibraの責任者であるデビット・マーカス氏が、Libraのデータ保護を当委員会が監督する旨の発言をしたと聞いている。今日に至るまで委員会はLibra関係者から連絡を受けていない。われわれはしかるべき時が来たらFacebookあるいはその代理人から具体的な情報が提供されることを期待している。そうなって初めて、われわれは委員会の法律顧問および監督責任者としての任務を遂行することができる。いずれにせよ、われわれは公開討論における同プロジェクトの進展を見守っていく」

Facebookによる国の通貨政策を回避しようとしている行為は、すでに米国をはじめ世界の立法者たちから批判を浴びている。

「暗号通貨を作る計画を発表したFacebookは、同社のユーザーたちの生活に対して、歯止めのない侵入を続けている。同社が過去に起こしてきた問題を踏まえ、私はFacebookに対して、議会および規制当局が諸問題を調査し行動を起こすまで、暗号追加の開発を一時停止するよう要求する」と、下院金融サービス委員会委員長のMaxine Waters(マクシーン・ウォーターズ)議員がFacebookの暗号通貨発表当日の声明で語った。

FRBのJerome Powell(ジェローム・パウエル)議長もFacebookとその暗号通貨計画に苦言を呈した。「Libraはプライバシー、マネーロンダリング、消費者保護、金融安定性などに多くの深刻な問題を引き起こす」と先週パウエル氏は語った。

日頃は民間企業の自由競争的アプローチを擁護しているSteven Mnuchin(スティーブン・ムニューチン)財務長官でさえ、Libraに関してパウエル氏と同様の懸念を表明している。

「ビットコインをはじめとする暗号通貨は、サイバー犯罪、脱税、脅迫、ランサムウェア、違法薬物、人身売買など数十億ドル規模の違法行為に悪用されている」とムニューチン氏が米国時間7月15日の記者会見で述べた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook