BMWは中国市場にさらに食い込む、自動運転でBaiduに続きテンセントと提携

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中国はBMWにとって最大のマーケットだ。そしてこのドイツの自動車メーカーは、中国の要求の多い消費者を引きつけためには、将来のモデルはしっかりと自動運転能力をサポートするものでなけれればならないことを知っている。

しかし中国でそうしたものをつくるのはほとんど不可能だ。自動運転を実現するには部分的に高解像度のマッピングに頼っていて、これは広範の地理情報を必要とする。法律で外国企業は中国のパートナー企業なしに中国のデータを扱うことはできないことになっている。Apple(アップル)はユーザーの電子メールやテキストメッセージ、その他の形での中国におけるデジタルのデータを保存するために中国企業と協業している。

これが刺激となって、BMWのテンセントとの新たな提携に結びついたようだ。WeChatでよく知られ、クラウドコンピューティング事業を拡大しつつある中国のテック大企業であるTencent(テンセント)は米国時間7月19日、BMWのためにデータコンピューティングとストレージプラットフォームを準備していると語った。ロイターは、両社が今年末までに北京近くの海に面している都市・天津市にコンピューティングセンターを立ち上げる計画だと報じた。

この2社の提携に先立ち、BMWは世界最大の乗用車マーケットである中国でデータを拡大させている。GoogleマップのライバルでBMWが出資するHereは、2月に中国のナビゲーションサービスNavinfoと提携した。この提携ではHereが現地でデータを収集するのをNavinfoがサポートする。 NavinfoとTencentの両社が3年前にHereのわずかな株式を購入していたのはおそらく偶然ではないだろう。

BMWは中国の道路のデータに詳しくなりつつあり、このデータを新たに設立した配車サービスベンチャーに応用しない手はない。

TencentにとってBMWとの提携は大きな幸運となるかもしれない。というのもTencentの主力のゲーム事業は当局の圧力を受けてこのところ困難を抱えていたからだ。「輸送業界でTencentはデジタルトランスフォーメーションにおいて自動車会社をサポートするのに注力する」とTencentのクラウドスマート産業部門のトップであるDowson Tong(ダウスン・トン)氏は発表文で述べた。

もう一つの提携

BMWはこれまでにも車両を自動化するために他の中国テック企業との提携を模索している。同社は、中国最大の検索エンジンを展開しているBaidu2014年から自動運転について協業してきた。

昨年10月、BMWがBaiduの自動運転オープンプラットフォームであるApolloに加わり、両社は提携を強化した。この提携は、中国の李克強首相がドイツを訪問してアンジェラ・メルケル首相に面会したときに発表され、大きな外交的意味合いを持つことになった。その際、Baiduの会長Zhang Yaqin(チャン・ヤーキン)氏は「この提携は中国マーケットと結びつく自動運転テクノロジーの開発を加速させるものだ」と語った。

一方、BMWのTencentとの関係は、TencentのKeen Security Labも関わっての自動運転の安全性やテストのための共同研究など、Baiduとは別の意味を持つ。

BaiduとTencentは主力事業では基本的に競合しない。しかし両社とも、車内エンターテイメントや自動運転といったモビリティの将来に向けた取り組みを進めている。中国ではライバル同士のテック企業が同じパートナーを持つことは珍しいことではない。BMWの広報はTechCrunchに対し、「コラボレーションで重なっているところはない。それぞれの分野で最高の企業と協力している」と語った。

実際、Tencentとの提携は一見、より包括的なもののようだ。広報によると、Tencentは「BMWの自動運転研究と開発の全プロセスをサポートするITアーキテクト、ツール、そしてプラットフォームを提供する」。そしてBaiduとの提携について、広報は他に10社のパートナーが関わっている自動運転安全の白書に取り組んでいるとの例を示した。

これは、Baiduとの提携は緩やかなものであることの間接的な表現かもしれない。自ら自動運転のAndroidと広告しているApolloに参加しているのはBMWだけでなく、世界中の100社超の自動車関連会社が名を連ねている。

大きなネットワークが相互にやり取りし、それは今後につながっていくかもしれない。しかし深く掘り下げた“コラボレーション”を妨げるものにもなるかもしれない。中国の自動運転ユニコーンであるMomentaの創業者のCao Xudong(カオ・シェートン)氏は以前TechCrunchに対し、自動車部門のコラボレーションは「深みのある、資源集約型のコラボレーションを必要とし、提携する企業が少ないほうが意義は大きいと考えられている」と語った。

同様に運転の将来に関して独自の計画を展開したいテック大企業Alibabaはどうだろうか。eコマースとクラウドコンピューティングを展開している同社は国営車メーカーSAICとすでに親しい関係にあり、自動運転ソリューションを生み出すためにBanmaというジョイントベンチャーを立ち上げた。この提携からわかるのはBMWがオートメーションでAlibabaと提携することはないだろうということだ、と中国の自動運転スタートアップのある従業員は話している。

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(翻訳:Mizoguchi)