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SonosとIkeaが共同開発したスピーカーは音とデザインを融合

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Sonos(ソノス)とIkea(イケア)のSymfonisk(シンフォニスク)コラボが今年初めに発表された時、多くの人が驚いた。しかしこのコラボはなくはないものだ。Ikeaのミッションは、実用的で、かつ多くの人が手にしやすい価格の高品質なデザインコンセプトを提供することにある。家具ではなくサウンドではあるが、これこそが今回Sonosとのコラボで行なったことだ。新しく発売される99ドル(約1万800円)のSymfonisk Wi-Fi本棚スピーカーと、179ドル(約1万9400円)のSymfoniskテーブルランプWi-Fiスピーカーはどちらも素晴らしいパフォーマンスだ。Sonosブランドに期待される音質で、そしてIkeaにより毎日使えるよう実用的デザインとなっている。

Symfonisk本棚スピーカー

ここでいう本棚スピーカーという記述は、言葉以上のものを意味する。Ikeaはこのスピーカーを本棚にある実際の本のコレクションとマッチするよう、そして壁に取り付けるマウントと物を載せる(最大6.6ポンド)ときに表面を保護するためのゴム製マットを含むアドオンのアクセサリーキットを使ってスピーカーを棚そのものとして使えるようデザインしている。このスピーカーはまた、Ikeaの便利なキッチン据付のためのキッチンレール製品に取り付けることもできる。そして縦置き、横置きどちらにもできるようにボトムと両側面はゴム製パッドで覆われている。また、縦・横どちらでも使えるようケーブルの差し込みは2カ所ある。そしてイーサネットが1つあり、ネットワークにつなげるためのケーブルが付いてくる。

99ドルというのはPlay:1より50ドルも安く、Sonosシステムを最もリーズナブルに利用する新しい手段となる。どこにでも設置できるという実用性は置いておいて(面積は約30×15cmで、多くの人のベッドサイドテーブルに置ける大きさだ)、Sonosの製品は高価すぎると感じている人にとってSonosを初めて使うにはパーフェクトなものだろう。そしてこのスピーカーはSonosサラウンドサウンドホームシアターのコンフィギュレーションのリアスピーカーとしてぴったりだ。私はSymfonisk本棚スピーカーをすでに設置していたSonos BeamサウンドバーとSonos Subにペアリングしたが、Symfonisk本棚スピーカーとPlay:1の操作性はほぼ同じだ。

そうは言っても、音質に関していえば、個々に、あるいはステレオとペアリングしたスピーカーとして使用するときにはSymfonisk本棚スピーカーとPlay:1の違いに気づくことになる。本棚スピーカーは完全に新しい内部スピーカーデザインとなっていて、形状は現在販売されているその他のSonos製品とは異なる。結論を言うと、よりずんぐりとして丸い形のPlay:1とは異なるサウンドプロフィールとなる。

私の耳には、Symfonisk本棚スピーカーよりもSonos One and Play:1の方がわずかに音質は良い。これは驚きではない。Sonos One and Play:1はより高価で、全体的な音質でいえば、このクラスのスピーカーとしては最上位のものとなる。Symfonisk本棚スピーカーは同レベルではないにしても、それでもこの値段にしては素晴らしい音質のワイヤレススピーカーではある。Sonos OneにビルトインされているAlexaやGoogleアシスタントは必要でない、けれどもハイファイサウンドを聞きたいという場所に置くのには、私は間違いなくPlay:1sではなくSymfonisk本棚スピーカーを選ぶだろう。ステレオとペアリングしたときには、これらスピーカーの違いはさほど顕著ではない。

Symfonisk本棚スピーカーのデザインはほぼ実用性を重視しているようだが、見た目はいい。長方形ボックスのルックスはSonos Oneに比べてインテリアと調和させるのが難しいように私には思える。その一方で、Symfonisk本棚スピーカーがぴたっと収まるセッティングがある。ソファの後ろの壁に設置したり、本棚でブックエンドとして使ったりする場合だ。ファブリックのスピーカーグリルは取り外しができ、将来的にはSonosが外観を変えられるように素晴らしいアップデートをすることが期待できるかもしれない。

ワイヤレススピーカーなので、他にもパフォーマンスで重要な点がある。接続性だ。Symfoniskスピーカーは(本棚スピーカー、そしてこの後に取り上げるテーブルランプの両方とも)この点において、私が数日テストした間は完璧で、音楽の再生が一度も途切れたことはなく、私の既存のSonosスピーカーネットワークとも問題なく動いた。スピーカーの数に関していえば、おそらく私はかなり特異なSonos客だろう。Symfoniskを含めて現在14のスピーカーを活用しているが、全てのスピーカーがイーサネット接続なしに完全にワイヤレスで作動し、このIkea新製品を試す間、ワイヤレスでの再生はしっかりしたものだった。

Sonosを使うのが初めであっても利用したことがあっても、セットアップはかなり簡単で、Sonosのアプリでできる(Ikeaが私に語ったところによると、同社はゆくゆくは自前のスマートホームコントロールソフトウェアを加えるとのことで、そうなったときにはどちらででも操作できる)。アプリを加え、AlexaやGoogleアシスタントをSonosシステムにリンクさせると、そうした音声アシスタントからもスピーカーを操作できるようになる。

Symfoniskテーブルランプスピーカー

本棚スピーカーと同様にSymfoniskテーブルランプも驚くほどセットアップやSonosアプリの使用が簡単で、Alexa、Googleアシスタント、そしてAirPlay 2が使える。ワイヤレスの接続性や他のスピーカーとの接続のパフォーマンスも素晴らしく、空間に合ったサウンドになっているかスマホのマイクを使って素早く調整できるTruePlayサウンドチューニング機能も使うことができる(これは本棚スピーカーでも使える機能で、いずれのSonos製品ででも使用することをお勧めする)。

テーブルランプは音質で、そしてスピーカーと同様にランプとしても素晴らしいという点で本当にすごい。ランプのベースにはスピーカーが搭載されていて、遠くから見ても近くから見てもかっこいい取り外し可能なファブリックで包まれている。シェードは手細工で作られた不透明なガラスでできていて、明かりをつけたとき快適な光を発する。固定するには口金突起のマウントを使う。

このマウントとシェードを選んだのはルックスのためだけではない。SonosとIkeaはいくつかのオプションを検討したが、大音量で出力できるランプの残響とガタガタする音を最小限にするためにはこのスタイルが簡単でベスト、との結論に至った。この選択は正しかったようだ。テストでSymfoniskランプスピーカーを通じで大音量の音楽をかけたが、ガタガタする音は少しも聞こえなかった。

繰り返しになるが、デザインのおかげでルックスはいい。最初、写真で見たときに私はモダンすぎると思ったが、いざ部屋に置いてみるとすごく良くて、私の部屋の装飾で最もお気に入りのものになった。このランプスピーカーで気になる点はあまりないのだが、強いていえば側面についているダイヤルだろうか。最初私はそれを音量調整ノブだと思ったのだが、実際はオン・オフのスイッチだった。その代わりコントロールはソーサーのように見えるベース部分にある。これは、ガジェットらしさを抑え、より家具のように見せる賢い方法だ。

ライトそのものは、シャンデリアなどでよく使われているE12口金で最大7Wの電球を使用する。Ikeaが私に提供したのは、ワイヤレス接続し、ホワイトスペクトル温度の調整が可能なTradfriスマート電球の一つだった。ランプスピーカーで使うには最適なもので、私はこのランプを使用しているPhilips Hueハブにすぐさま接続させることができた。スマート電球のおかげで、Symfoniskスピーカーランプでは照明やスピーカー機能を音声でコントロールできる。

Symfonisk本棚スピーカーは音においては他のSonosプロダクトとは異なるが、Symfoniskランプスピーカーは驚くほどPlay:1(149ドル)やSonos One ($199)に似ていて、価格はその中間の179ドルだ。Sonosによると、内部構造の大部分はそうしたプロダクトのものを応用していて、そのために基本的に小さめの円柱形のようなデザインとなっている。ともあれ、その結果は素晴らしいものだ。素敵なスピーカーとして機能するランプで、パーティーなどでゲストにハイクオリティで部屋を満たすほどの音のソースがどこにあるのか謎かけすることもできる。このランプは室内の装飾に溶け込むので、質の高いサラウンドサウンドを選ぶか、あるいはHi-Fiオーディオショップのように見えない居間にするかのどちらかを選択しなければならないという古い問題を解決してくれる。

だが、Symfoniskランプは大きい。シェードなしでSonos Oneより2インチ背が高く、ベース部分とソーサーのようなボトムはどちらも幅が広い。外観は私には魅力的にうつるが、必ずしも皆にとってそうではなく(好みで黒と白のバージョンを選ぶこともできるが)、これは他のSonos製品を選ぶ理由となるかもしれない。しかしこのライトとSonosスピーカーのコンボはユニークな製品で、強力な価値を持っている。

結論

Symfoniskのラインアップで、IkeaとSonosは実用的で素晴らしいオーディオ機器でもあるスマートな装飾品というかなりすごいものを出してきた。妥協なしに2社の世界をうまくブレンドし、人中心のデザインに2社が一緒になって取り組み、名前を連ねる以上に深く連携することに注力したとき、何ができるのかを真に示す例となっている。

SonosとIkeaの連携は限定コレクションにとどまらない。長期的なパートナーシップであり、今後も何か出てくることが期待できる。しかし差し当たっては、Symfonisk本棚とSymfoniskテーブルランプのスピーカーが、米国のIkeaのオンラインストアと店頭で8月1日に発売される。もしスマートスピーカーを探しているなら、いい選択肢だ。

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(翻訳:Mizoguchi)