Roland
TR-808
ローランド

ローランドの伝説的なリズムマシン「TR-808」、国立科学博物館の「重要科学技術史資料」に登録、電子楽器としては初

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1980年に発売された伝説的なリズムマシン「TR-808」が国立科学博物館の2019年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録された。電子楽器としては初の快挙となったそうだ。

ローランドいわく、TR-808が公式に製造されていたのは1980年から82年の2年間のみ。その間、約1万2000台が製造されたという。同機を使用した代表的(著名)なアーティストはYellow Magic Orchestra、Marvin Gaye、Arthur Baker、Phil Collins、Rick Rubin、Beastie Boysなど。

重要科学技術史資料は、国立科学博物館が「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、「重要科学技術史資料登録台帳」へ登録したもの。TR-808はヒップホップやハウス、テクノの繁栄に多大なる影響を与え、現在でも数多くのミュージシャンたちに愛用されている。なので同機の重要科学技術史資料への登録は非常に腑に落ちる。おめでとう、TR-808!

ローランドは「TR-808発売当時の設計仕様書や実際の回路を徹底的に解析し、サウンドはもちろんアナログ回路特有の振る舞いまでを独自のデジタル技術で精密に再現しつつコンパクト化した」という「TR-08」を2017年9月に発売し、現在の音楽制作に適合させる形で、伝説の「ヤオヤ」サウンドを復活させた。

国立科学博物館はプレスリリースで「近年の科学技術の急速な発展、技術革新や産業構造の変化の中でその本来の意義が見失われ、急速に失われようとしています。国立科学博物館では、このような資料の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、重要科学技術史資料の登録制度を平成20年度より実施しており、これまでに259件の資料を登録し、今回新たに26件の資料を登録いたします」とコメント。今回はTR-808以外にもカシオの時計「G-SHOCK」の一号機、「カシオ ヘビーデューティースポーツ DW-5000C」も登録されている。

国立科学博物館いわく、TR-808の選定理由は以下のとおりだ。

リズムマシンはオルガンの伴奏機器として、1950年代から欧米で開発が始まった。当初は決まったパターンを繰り返し演奏することしかできなかったが、TR-808は32種類のリズムの作成と編集が可能で、作成されたパターンを自由に組み合わせて一曲分のリズムパターンを作り出せる画期的なリズムマシンである。アナログ方式による様々な打楽器を模した本機の合成音色は、「ヒップホップ」や「テクノ」など新しい音楽ジャンルの定番リズム音として世界中のミュージシャンに愛用され、品番をもじった「ヤオヤ」という愛称で広く知られ、現代のポピュラー音楽の世界で欠かせない音源として活躍した。新しい音楽創造に貢献した電子楽器の代表例として重要である。