Amazon Echoシリーズを子供向けの視点から考える

次の記事

米国で折り畳みスマートフォンGalaxy Foldの販売開始

Amazon(アマゾン)はEchoの製品ラインアップを家族で使いやすいものにしつつある。同社はこれまでに、親が子供のプロフィールとコンテンツを管理できるAmazon FreeTimeのサービスを提供し、カラフルなデバイスも出してきた。そして米国時間9月25日、子供部屋に最適なデバイスを新たに発表した。単なるおもちゃではなく、家庭内での実用的なコミュニケーションツールとして役立つ機能を搭載する。

Echo Dot Kids Editionは子供部屋用のAlexa搭載スピーカーとして設計された製品だったが、最新のEcho ShowはEcho Dotよりもっといろいろ活用したい子供向けの製品になりそうだ。Echo Showシリーズには10インチのデバイスと、小さくて低価格なEcho Show 5があり、新たに発表されたEcho Show 8は中間のサイズになる。

Echo Show 8は129ドル(約1万4000円)と手頃な価格だ。ビデオを見たり、友達や家族とビデオ通話でおしゃべりをするのに適している。小学生以上に向いているだろう。

ビデオチャットに関してAmazonは、保護者がAlexaに対して持つ懸念のひとつを「Alexa Communications for Kids」という新しいサービスで対処した。保護者はこのサービスを使って、家族や友達など子供がチャットで話せる相手のホワイトリストを作ることができる。それ以外の人と話すときは許可を受ける必要がある。

つまり保護者は子供に対し、祖父母とはいつでも通話やビデオチャットを受発信していいが、知らない人とは話せないという設定ができる。小学生やティーンエイジャーにとっては、承認されている友達同士なら話せるということになる。Facebookのスマートディスプレイ、Facebook PortalでMessengerやWhatsAppの通話ができるのと同じようなことだ。

子供はEcho Show 8でゲームをしたりビデオを見たりすることもできる。

Echo Show 8の登場と同時に、Amazonはペアレンタルコントロールと子供向けサブスクリプションの「FreeTime」をすべてのEcho Showデバイスで利用できるようにする。これを利用すると、子供はFreeTimeで承認されているビデオだけを楽しみ、写真をステッカーで飾り、好きな曲を歌詞を見ながら一緒に歌うといったことができるようになる。

また、家庭内で人気のドロップイン機能もアップグレードされる。ドロップインとは、例えば保護者が自室にいる子供に「夕飯ができたよ」「下に降りてきなさい」などと話しかける機能だ。過去に部屋同士のインターフォンで連絡していたようなものだ。

新しいドロップイン機能では、Echoのオーナーは家族全員にドロップインし、Echo Showの画面に家族を並べて表示できる。

AmazonはAlexaデバイスを教育向けシステムとつなぐ新しいAPIを提供して、教育市場にも進出しようとしている。対象となるシステムには、学習管理システム(LMS)、学生情報システム(SIS)、教室管理プロバイダ、MOOCプラットフォームなどがある。

今年中にこれらに対応したスキルが登場すると、13歳以上の子供の保護者は「アレクサ、サムの数学のテストはどうだった?」と、子供は「アレクサ、今日の宿題は何?」と尋ねることができるようになる。

この機能を実現するには教育向けソフトウェア企業の参加が必要だが、AmazonはKickboard、ParentSquare、Coursera、Canvas、Blackboardなど数社をパートナーとして挙げている。

最後に、お楽しみ用の新しいデバイスを紹介しよう。Echo Glowだ。実際のところ用途は特にないが、小さい子供は喜ぶだろう。基本的には夜間用の照明で、明かりが音楽と同期したり、タップすると色が変わったりする。また、さまざまな色で点滅するなどの特別なモードで動作したり、キャンプファイヤーモードになったりもする。

子供部屋に最適のアクサセリだが、30ドル(約3200円)という価格にはちょっと躊躇するかもしれない。特に機能のないおもちゃなので、きっと保護者はもっと安い照明でいいと思うだろう。

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)