ホリデーショッピング

米国のオンラインホリデーショッピングが11月に5.5兆円超え

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今年はホリデーショッピングシーズンが短いことを受けて、米国の小売業者は例年より早くブラックフライデーのセールを開始した。こうした取り組みは功を奏したようだ。Adobe Analytics(アドビ・アナリスティクス)が今朝発表した新たなeコマースデータによると、米国の消費者は今年11月1〜26日にオンラインで501億ドル(約5兆5000億円)を費やした。これは前年同期比15.8%増だ。

今年のサンクスギビング(感謝祭)は11月28日で、昨年の11月22日より1週間遅い。つまり、小売業者にとってサンクスギビング後のセールが6日少ないことを意味する。この状況は2013年と同じで、その際は配達で深刻な混乱が生じた。失われたショッピングの時間を取り戻すべく(そして2013年のときのような問題を繰り返さないために)、小売業者はセールを1週間早く開始した。

たとえばAmazon(アマゾン)はブラックフライデーのセールを11月22日の週に開始した。Walmart(ウォルマート)は11月22日に始めたプレ・ブラックフライデーセールに加えて、ウェブサイトWalmart.comでのBuy Nowを通じてセールを開始した。Target(ターゲット)はShiptの同日ショッピングサービスをアプリに統合し、プレビューセールや週末のお買い得を展開。そして11月27日、アーリーアクセスセールをスタートさせた。他の小売業者も同様の動きを見せている。

しかし消費者はこうしたブラックフライデー前のセールを待たずして買い物を始めたようだ。米国の小売トップ100社のうち80社のオンライン取引を追跡しているAdobe Analyticsによると、11月1〜26日までの各日のオンライン売上額は10億ドル(約1100億円)を超えた。うち7日はそれぞれ20億ドル(約2200億円)を超え、本格的なショッピングシーズン前に売上が20億ドルを超える日が複数あったのは今年が初めてだ。

そして今朝の時点で、2億4000万ドル(約263億円)がオンラインショッピングに費やされ、これは前年比19.3%増だ。終日の売上は順調に29億ドル(約3200億円)に達すると予想される。

このデータに基づき、Adobe Analyticsはホリデーショッピングフルシーズン(11〜12月)期間中のオンライン消費額が1437億ドル(約15兆7000億円)に達するとの先の予想は正確だと考えている。この数字は、前年比14.1%増とのことだ。加えて、サンクスギビング、ブラックフライデー、サイバーマンデーの3大ショッピングデーではさらに伸びるとみている。

サンクスギビングデーの売上は前年比19.7%増の44億ドル(約4800億円)に、ブラックフライデーは同20.5%増の75億ドル(約8200億円)に、サイバーマンデーは史上最多となる19.1%増の94億ドル(約1兆300億円)に達すると予想されている。

Adobe Analyticsはまた、eコマース売上の34.3%がスマホ経由になるとみている。これは前年比24.2%の伸びだ。App Annieのモバイルショッピング予想では、モバイル経由の買い物客は史上最多となり、ブラックフライデーとサイバーマンデーの週にモバイルショッピングに費やされる時間は前年比で25%増える。このホリデーシーズンに全ショッピングサイトで費やされる時間は、中国を除く全世界で22億時間となると見込む。

その他、特筆すべきトレンドとして「オンラインで買って実在店舗でピックアップ」の増加が挙げられる。このスタイルの売上は昨年より27%多くなる見込みだ。加えて、電子メールによる販促が全オンライン売上の16.5%を占め、これは前年から10ポイントのアップだ。検索連動型広告は売上の23.7%を占める一方で、ソーシャルメディアはわずか2.8%にとどまる。

商品に関しては、AppleのAirPods、Appleのラップトップ、Samsung(サムスン)とLGのテレビ、Frozen 2のおもちゃ、L.O.L Surprise Dolls、NERFのおもちゃ、Pikmi Pops、 Fortnite(フォートナイト)のおもちゃ、そしてPokemon Sword/ShieldやJedi Fallen Order、Madden 20といったゲームが売れ筋のようだ。

「ショッピングシーズンが短いこと、そして小売業者がセールを早く開始したことで、ホリデーの割引はサンクスギビング前に広く展開されている」とAdobeでコマース製品・プラットフォームを担当するJason Woosley(ジェイソン・ウースレイ)副社長は話した。「テレビひとつとっても、客は昨日の平均割引率17.5%の2倍のディスカウントを目の当たりにしている。夕食後に手早くオンラインショッピングをしようとスマホを手にする消費者は、昨年の今頃よりもさらにお得なディールを見つけるはずだ」と付け加えた。

画像クレジット: d8nn / Shutterstock

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(翻訳:Mizoguchi)