ブランテックインターナショナル
QBIT Robotics
MIRAI SAKE COMPANY

JR大宮駅西口にパスタロボや瞬間塩水冷凍魚、AI利き酒、スイーツ自販機の実験店舗がオープン

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JR東日本スタートアップは12月4日、JR大宮駅西口のイベントスペースに「STARTUP_STATION」を開設した。営業時間は12月9日までの期間限定で11時から18時まで(4日のみ14時から)。イベントスペースは、大宮駅の北もしくは南の中央改札を出て西口方面に向かうと見えてくる。

同社は未来の駅を体験できるスペースとしてSTARTUP_STATIONを設置し、同社のアクセラレーションプログラムの採択企業が出店する。同プログラムは今年で3回目で262件の応募があり、その中の21社が採択されており、TechCrunch読者にもおなじみのタイミーやNearMe、アドレスなども入っている。

展示されているのは、MIRAI SAKE COMPANYの日本酒レコンメンドシステム、QBIT Roboticsのロボットパスタカフェ、ブランテックインターナショナルの独自瞬間冷凍技術による鮮魚販売、ブイシンクのスイーツ・駅弁自販機の4件だ。

SAKEの未来

MIRAI SAKE COMPANYの日本酒レコンメンドシステム「YUMMY SAKE」は、東京の吉祥寺、恵比寿、五反田、渋谷(宇田川)などで展開していたYUMMY SAKE STANDが体験できる。10種類の日本酒の利き酒が可能で、スマートフォンアプリにそれぞれの評価などを入力することで、約100種類の中からお勧めの日本酒をAIが選んでくれる。

STARTUP_STATIONでは新潟の酒を取りそろえており、今後は新潟でのテイスティングも計画しているとのこと。

ロボット×パスタ

QBIT Roboticsは、カルボナーラとミートソースに2種類のパスタを調理するロボットを展示。このロボットは、デンマークのロボットメーカーであるユニバーサルロボットの汎用アームロボットで、空容器の移動、パスタの投入、お湯の投入、電子レンジでのパスタ調理、ソースのトッピング、購入者への提供といった一連の操作をこなす。アームロボットは基本的に、容器を掴む、調理機器ボタンを押す、容器揺らすという動作を先端に取り付けた2指のアームで実行する。

ロボットの周囲に、パスタ計量・排出マシーン、電気ポット、電子レンジ、ソース抽出機が並んでおり、購入者が設置されたタブレットからメニューを選ぶことで、順番に処理をこなしていく。パスタはカルボナーラとミートソースのほか、ロボットのお任せが選べる。ロボットの上部に4基のカメラ(深度カメラ)が設置されており、来店者の年代や性別、顔の表情などを判別・データ化する。


コネクテッドロボティクスが開発した、たこ焼きロボットほどの複雑な動きや画像認識機能は備わっていないが、ロボットアームがパスタを調理する様や、出来上がるまでの時間のアームダンスなど若干ながらエンターテインメント性がある。なお、アームの先端部分には豊田合成が開発したラバー製の電極「e-Rubber」が搭載されており、紙製の容器をアームを掴んでも潰れることがない。e-Rubberが取得した容器の柔らかさなどをデータ化してアームの力を微調整している。ちなみにコネクテッドロボティクスも今回の採択企業として名を連ねており、同社最寄りのJR東小金井駅で駅に併設されているそば店をロボットで自動化する。導入時期は2020年3月ごろになる予定だ。

約20秒の瞬間冷凍

ブランテックインターナショナルは、飽和食塩水を凍らせる独自技術「HybridICE」で瞬間冷凍した鮮魚やカニ、エビなどを販売する。魚の切り身や甲殻類はもちろん、生きた魚をは氷状の飽和食塩水に10秒ほど浸けることで鮮度を保ったまま冷凍できる。

最近では神経締めなどの鮮度を落とさない魚の締め方も普及していきたが、同社の技術を使えば魚の身の部分を生きたまま冷凍できるので、行き場を失った血液は魚の心臓に溜まるため、解凍後の血抜きなどの作業は不要とのこと。
なお実際は、氷状の飽和食塩水で凍らせたあとに、アルコールや窒素によって急速冷凍する。運送時は発砲スチロールのケースに瞬間冷凍した魚介類と氷状の飽和食塩水を入れるだけで、冬季なら48時間程度の常温配送が可能とのこと。冷蔵車や冷凍車を使わないため環境にやさしいのも特徴だ。なお、解けた飽和食塩水は再び凍らせて再利用することができる。

ウルトラ自販機

ブイシンクが開発した自販機は、これまで難しかった柔らかい食品を形を崩さずに提供することを主眼に開発されたマシーン。

奥行きが1m程度と通常の飲料自販機に比べるとかなり巨大だが、これには理由がある。内部には横4×縦4に仕切られた棚が設置されており、ここに食品パッケージを格納する。利用者が全面の液晶タッチパネルでメニューを選ぶと、該当する商品が取り出し口から出てくる仕組みだが、この部分が通常の自販機とは異なる。

一般的な飲料自販機は、自販機内部の上方から缶やペットボトル、瓶、飲料パックなどを落下させて取り出し口に運ぶ。

一方、ウルトラ自販機では取り出し口がその食品が格納されている場所まで移動し、棚から食品を1つ押し出すことで取り出し口に移動、移動が完了したら取り出し口が本来の位置に戻って利用者に提供されるという仕組みだ。

同社では現在、冷蔵機能ありとなしのモデルを開発中で、冷蔵ありモデルの場合は上部のコンプレッサーを搭載するためより大型になる。現在,、日本語、英語、韓国語、繁体字、簡体字の5言語に対応しており、今後は対応言語を合計10言語に増やしていきたいとのこと。そのほか自販機にはカメラが埋め込まれており、利用者の年代や性別などを判別してお勧めの商品をレコメンドする機能を利用可能とのこと。