機械学習のDataRobotが前処理のPaxata買収、プラットフォーム強化へ

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各種の機械学習サービスの自動化がトレンドになっているが、この分野の有力企業であるDataRobotは、機械学習のためのデータを準備するプラットフォームを開発・運営するPaxataを買収することを発表した。買収予定金額などの詳細は明かされていない。Paxataはこれまでに計9000万ドル(約98億4400万円)の資金を調達したと発表している。

DataRobotは現在まで、開発ワークフローのうち主として機械学習とデータサイエンスの分野に注力していた。モデルのデザインとテスト、それに続くシステムの構築等だ。利用するデータの準備はPaxataなどほかのベンダーに任せていたが、このギャップを埋めるため、DataRobotは9月に2億600万ドルの資金(約225億円)を調達している。

DataRobotのプロダクト開発およびカスタマー・エクスペリエンス担当シニア・バイスプレジデントを務めるPhil Gurbacki(フィル・グルバッキー)氏はTechCrunchの取材に対して次のように述べた。

「DataRobotは長年機械学習に集中してきたため、この分野で成果を得ることが可能ないくつかの優れたデータ準備システムが存在することに気づいていた。我々は機械学習モデル構築のためのユニークで実効あるデータ準備を構築することができた。このシステムはDataRobotの知識とノウハウをベースに我々のプラットフォームにPaxataのデータ準備ツールを統合したものだ」。

Paxataの共同創業者でCEOのPrakash Nanduri(プラカシュ・ナンドゥリ)氏は両社は統合に向けた適合性が非常に高いことを認めて次のように述べた。「DataRobotのユーザーはそれぞれにデータ、情報の管理の問題を抱えている一方、Paxataは急速にユーザーを増やし、データから価値を生み出す手助けをすることが可能になる。この統合により、ユーザーにとっての両社の価値は指数関数的にアップする」。

DataRobotがボストンに本拠を置くのに対し、Paxataはカリフォルニア州レッドウッドのスタートアップだ。今後はPaxataはDataRotの西海岸支社を兼ねることになる。両社合計して100人あまりの社員は全員がDataRobotに所属することとなる。

買収によりPaxataはDataRobotプラットフォームに密接に統合されることなるのはもちろんだが、Paxataプロダクトはスタンドアロンのブランドとして従来どおり提供が続くという。

PitchBookによればDataRobotは総額4億3100万ドルの資金を調達している。前述のように最近のラウンドでは2億600万ドルを調達した。このときDataRobotは「適切な対象があれば(この資金で)買収を検討したい」と述べていた。実際、この案件では両社の主力事業が補完関係にあるだけでなく顧客も重複しているためマッチ度は高い。買収手続きは年来にも完了する見込みだ。

画像:Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook