クラウド電子薬歴システム開発のカケハシが調剤医事システム開発のPHCから数億円の資金調達

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カケハシは12月18日、PHCを引受先とする第三者割当増資を実施したことを発表した。10月9日に発表したPHCとのセールスパートナーシップ契約を踏まえたマイノリティ出資だ。調達額は非公表だが、累計調達額は40億円弱となった。

同社は10月31日に、伊藤忠商事、電通ベンチャーズ、アフラック・イノベーション・パートナーズ、みずほキャピタル、DNX Ventures、グロービス・キャピタル・パートナーズなどを引き受け先とする第三者割当増資で約26億円を調達し、累計調達額が37億円となっていたことから、PHCの出資額は数億円と考えられる。今回の調達もシリーズBの一環とのこと。

同社は調剤薬局向けのクラウド電子薬歴システム「Musubi」を開発・運営している2016年3月設立のスタートアップ。Musubiを搭載したタブレット端末を利用することで、薬剤師が患者とともに服薬についての指導や相談を受けられるのが特徴だ。一方PHCは、1969年に設立された歴史のある企業。PHCと聞くとなじみが薄いかもしれないが、同社の前身である松下寿電子工業は聞いたことがある読者が多いだろう。松下寿電子工業といえば、2000年代にPC向け光学式ドライブの開発メーカーとして一躍有名になった。PHCという現社名となり、糖尿病マネジメント、診断、ライフサイエンス、ヘルスケアなどの事業を展開している。

両社の提携により、MusubiとPHCが開発した調剤医事システム「Pharnes」を連携させることで、調剤薬局での効率的な医療支援を加速させる。また調達した資金は、Musubiを中心とする次世代医療ITインフラ構築に向け、人材に投資する予定とのこと。