ヘルメットを着用しよう!電動スクーターによるケガがこの4年間で3倍に急増

次の記事

2020年版メンタルヘルステックカオスマップをemolが公開

これから電動スクーターを使う?それならヘルメットの着用を!医学雑誌のJAMA Surgery(ジャマ・サージェリー)に掲載された最新の調査結果によると、安全帽をかぶらない、あるいはその他の予防対策を怠ったために病院に運ばれる若者の数が増えているという。骨折や頭部外傷など怪我が4万件を超える。

残念なことに、この調査でヘルメットを着用している人は5%に満たず、頭部に外傷を負った患者の3分の1近くに上っている。自転車で頭部を怪我する割合の2倍以上だ。

この怪我の増加は、都市部の若者の間で人気が高まっている電動スクーターの増加によるものと考えられる。2014年から2018年までの間に、電動スクーターで怪我をした人の数は、18歳から34歳までの全体で222%増え、病院に運ばれたスクーター運転車の数は365%増えている。特に2019年は劇的に増加した。スクーターで怪我をしたこれらの人の3分の2近くが若者で、そのほとんどが頭部保護具を使用していなかった。

「頭部外傷の患者の率が非常に高く、とても危険な状況です」と話すのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の提携病院ザッカーバーグ・サンフランシスコ総合病院および外傷センターで泌尿器科部長と泌尿器科教授を務めるBenjamin Breyer(ベンジャミン・ブレイヤー)博士だ。「2017年から2018年にかけて、電動スクーターによる外傷はほぼ2倍に増えていることが、運転車の安全対策や規制強化の必要性を示しています」。

昨年の初めに施行された改正法のおかげで、現在のところは、カリフォルニアで電動スクーターに乗る場合に頭部保護具の着用を求められることはなさそうだ。そのため、カリフォルニアでは18歳以上ならヘルメットをかぶらずスクーターに乗るのは合法的で自由だ。電動スクーターにヘルメットなしで乗れる州はほかにもいくつかある。

こうした新事実を受け止めて法律を見直すべきだろうが、当面は、電動スクーターのメーカー自身が安全対策に貢献できる。私たちはいくつものメーカーに問い合わせたが、返事をもらえたのはごくわずかだった。Lime(ライム)はTechCrunchに対して、ユーザーにヘルメットをかぶるよう奨励し、安全に心がけていると話していた。同社ではヘルメット代金の割り引きを提供し、キャンペーンの一環として2万5000個のヘルメットを無償で配布している。Bird(バード)とほかの数社も、それぞれのサイトでヘルメットの着用を奨励し、一部の企業は別の地域でヘルメットのレンタルを行っている。

だが、電動スクーターの良いところは、その手軽さにある。何も持ち歩かずに済むところだ。アプリをクリックしてスクーターに飛び乗るだけでいい。あまりにも簡単なので、事前の心構えやヘルメットの準備を忘れてしまいがちになる。

では、どうすればいいのか?この点においては乗る人自身の責任ということになる。乗るのは自由だ。しかし、不便ではあっても、ヘルメットをかぶって乗ることで重大な事故が防げる。

「ヘルメットの装着と頭部外傷のリスク低減との相関関係は証明されています」と、カリフォルニア大学サンフランシスコ校薬学部の医学生で、調査結果の筆頭著者Nikan K. Namiri(ニカン・K・ナミリ)氏は言う。「ヘルメットはかぶるべきだと、私たちは強く信じています。電動スクーターのメーカーは、気軽に使えるヘルメットを用意して装着を奨励すべきです」。

画像クレジット:ROBYN BECK/AFP/Getty Images / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:金井哲夫)