睡眠(用語)

4万円のヘッドバンド「Muse S」で安眠できるのか実際に試してみた

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睡眠はウェアラブル健康機器分野にとって次の戦場だ。スマートウォッチとフィットネスバンドが数年前に挙って手を染めたが、手首でできることには限界があった。

CESには、スマートベッドからアラームクロック、ジェルクーリング・ヘッドバンドまでさまざまなカテゴリーが参加していた。テクノロジー中毒のストレス満載な脳に一生に一度の安らかな眠りを与えるというシンプルな問題に、さまざまな会社がさまざまなフォームファクターでソリューションを見つけようとしている。

そんな中、Muse Sは私が最も注目する1台だ。理由のひとつは昨年発売されたこの会社の第1世代製品(Muse Softband)が驚くほど効果的だったことがある。瞑想が苦手だと自認している者として、この脳スキャン技術は本当に有効だ。瞑想が筋肉をほぐすのに似ているとしたら、Museのヘッドバンドはどの筋肉をほぐすかを知るために大いに役立つ。

Muse Sはその技術を睡眠以外へも拡張した。理にかなった方向だ。睡眠はマインドフルネス瞑想の論理的な延長であることに間違いない。また、両者は相互によく影響を与え合う。いい瞑想はいい睡眠を導き、その逆も真だ。

私はCES前にこの新ヘッドセットを入手し、ショウの最中に使いはじめた。厳しい試練だ。旅先で使ったのでいくつか新しいことが起きた。材質が硬質プラスチック製から布製材料に変わったことは、ヘッドセットをつけてベッドに入れること以上の違いがある(これをつけたまま寝るかどうかは個人の習慣による)。

私にとっての大きな利点は持ち運びやすさだ。分解してバッグに入れられることは私にとって実に大きい。最近出張が多く、飛行機とホテルの部屋を行き来する中、瞑想の時間をとることは容易ではない。頻繁に変わる時間帯も、もともと睡眠習慣に難のある私を大混乱に陥れる。ヘッドバンドを巻き、AirPodsをつけて、ただしばらくじっとしていることはいい習慣だ

Museアプリには、いくつかのガイド付きの瞑想・睡眠セッションがサブスクリプションによって提供されている。既存のサービスと提携するのがウィンウィンだと思うが、昨今どこのハードウェアスタートアップもコンテンツを取り扱う必要がある。セッションは概してよくできているが、個人的には音声ガイドよりも環境音のほうが心地いい。

前機種から引き継がれた欠点のひとつが、瞑想の前に校正作業が必要なことだ。問題、というほどではないが、毎朝のルーティンに余分な時間がかかるのは確かだ。

その独自の瞑想は今も私のお気に入りだ。Museが心の迷走を検知すればするほど、雨音が大きくなる。集中を取り戻すと、雨は鎮まり、鳥が鳴き始める。ゲーム的(うっとうしい用語であり瞑想の話題のなかでは特に聞きたくない)要素もあり、最後に鳥の数が知らされる。奇妙だとは思うが、Fitbitなどのおかげで自分の健康や習慣を数値化することに慣れている時代には多少意味があるのかもしれない。

私にとっては睡眠効果はまだ結論がでていない。数週間してから効果の有無をお伝えできればと思っている。私は今も落ち着かない状態で、ヘッドバンドをつけるのには慣れが必要だ。いくつか考慮が必要な点もある。例えば、ヘッドバンドは電源ライトが下を向いた状態で着用するのがベストだが、そうすると光が目に入ってくる。そこでアイマスクをすることにした。私は毎晩ベッドに入るたび、徐々にダース・ベイダーに変わっていくような気がする。彼は赤ん坊のように寝ていたのでそれもいいだろう。

Muse Sは、安いとはいえないが350ドルで買うことができる。ガイド付き瞑想サービスのサブスクリプションは約100ドル(今は割引で55ドル)。この価格は多くのユーザーにとって法外と感じるだろう。それでも私はしばらく使い続けるつもりだ。もし、薬を使わずに安眠できるようになるなら安い投資だ。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook