Googleがインド第3キャリアAirtelと組んでAWSとAzureを追撃

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AWSやMicrosoft(マイクロソフト)にとってクラウドサービスの新たな主戦場になりつつある成長著しい海外市場。Google(グーグル)は、同社クラウドサービスの顧客ベースを拡大すべく、インド第3位の通信事業者であるAirtel(エアテル)とパートナーシップを結んだ。Google Cloudによる米国時間1月20日の発表によると、このパートナーシップは即日発効し、Airtelは中小企業に対して、同社ICTポートフォリオの一環としてG Suiteを提供できるようになる。

Airtelはインドに3億2500万人超の契約ユーザーを持ち、2500社の大企業と50万社超の中小企業やスタートアップにサービスを提供している。両社はこのパートナーシップの財務的詳細を明かしていない。Google CloudのCEOであるThomas Kurian(トーマス・キュリアン)氏は、「G Suiteのコラボレーションと生産性ツールをAirtelの企業向けデジタルサービスと組み合わせれば、多くのインド企業のデジタルイノベーションを加速するだろう」という。

2019年8月にはインド最大の通信事業者であるReliance Jio(リライアンス・ジオ)が同様の契約をマイクロソフトと結び、中小企業にクラウドサービスを販売していくことになった。この10年契約では数百万の顧客にサービスを提供するとなっている。

クラウド市場のマーケットリーダーであるAWSは、通信事業者とのこのような契約を以前は交わしていたが、現在は結んでいない。10年前には極めて一般的に行われていたキャリアとの契約は、大手テクノロジー企業がインドで新規ユーザーを獲得するための常套手段だった。それはインドおける、クラウド採用の歩みの1つの段階を表している。

インドでは、過去10年間で5億人がネットを利用するようになった。また中小企業や商店経営者もデジタルツールやストレージサービスを使い、オンライン決済を利用するようになっている。ロビー集団のNasscom(ナスコム)によると、インドのクラウド市場の規模は3年後の2023年には70億ドルになるそうだ。

アマゾンとマイクロソフトとグーグルは、他の多くの市場と同様、インドでもクラウドの顧客獲得をめぐり激しく争っている。業界筋によると、お互いに機能面において傑出した違いがないため、見込み客の契約残高や決済残高をクラウドベンダーが肩代わりすることで顧客として取り込もうとしている。

そして最近では3社ともに、中小の商店主がWeb上で存在感を出せるようになるためのツールや教育訓練を提供している。アマゾンは先週、インドにある約1000万の商店のオンライン化を助けるために10億ドルを投資する、と発表した

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa