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サーバーレスワークロードの保護とトラブルシューティングを支援するThundra

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サーバーレスツールスタートアップのThundra(サンドラ)は、米国時間1月22日に、Battery Venturesが主導する400万ドル(約4億4000万円)のシリーズAを発表した。同社は、2018年に2億9500万ドルでAtlassian(アトラシアン)に売却されたOpsGenie(オプスジニー)から、スピンアウトした企業だ。

画像クレジット: Adrienne Bresnahan / Getty Images

ラウンドにはさらに、York IE、Scale X Ventures、そしてOpsGenieの創業者であるベルケイ・モラムスタファオール(Berkay Mollamustafaoglu)氏も参加した。Batteryのバッテリーのニーラジ・アガルワル(Neeraj Agarwal)氏は、契約条項に基づき、同社の取締役会に参加する。

このスタートアップはまた、最近Ken Cheney(ケン・チェイニー)氏をCEOとして雇い、技術創業者のSerkan Ozal(セルカン・オザール)氏がCTOになったことも発表した。

もともとThundraは、OpsGenieの中でサーバーレスプラットフォームの実行を支援していたツールだ。商用ツールとしてThundraは、AWS Lambdaでのサーバーレスワークロードの監視、デバッグ、セキュリティ保護を支援する。チェイニー氏は、これらの3つのタスクを別のツールとして提供するのは簡単だが、それぞれが互いに何らかの形で関連し合っているために、すべてを一体として提供することには意味があると語る。

「すべてを統合して、アプリケーション内で何が起こっているかをエンドツーエンドで表示します。これがThundraの本当にユニークな点なのです。実際に、絶えず変化するアプリケーションの高レベルの分散ビューを提供し、そうしたアプリケーションのすべてのコンポーネント、それらの相互関係、およびそれらのパフォーマンスを示します。また、ローカルサービスのトラブルシューティングを行うだけでなく、ランタイムコードを調べて問題の発生箇所を確認し、迅速に通知することもできます」とチェイニー氏は説明した。

同氏によれば、これにより、開発者は通常は難しいサーバーレスアプリケーションの非常に詳細なビューの取得が可能になり、インフラストラクチャ自身の基本部分に対する心配を減らすことができるという。そもそも開発者がサーバーレスを選ぶ理由が、アプリケーションにより多く集中するためなのだ。

Thundraの提供するサーバーレストレースマップ。スクリーンショット提供:Thundra

Thundraはこれらすべてを、(サーバーが固定されておらずリソースが一時的なために)問題の特定と修正が難しいサーバーレスの世界で行うことができる。これはAWSのLambda(AWSのサーバーレス機構)レベルに、またはライブラリレベルのコンテナに、実行時にエージェントをインストールすることによって行われるとチェイニー氏は語る。

Batteryのニーラジ・アガルワル氏は、OpsGenieに投資したことで、エンジニアリングチームを知ることができ、彼らがその内部ツールをより広く適用可能な製品に移行させることができることに自信を持つことができたと語る。

「これまでOpsGenieを育ててきた、エンジニアリングチームの品質に関係していると考えています。彼らは非常にマイクロサービス指向であり、かつ製品指向なので、製品の反復開発をきわめて迅速に行います。これは社内のツールでしたが、製品化の価値が高いもので、それをより広範な市場に販売できることに対してとても興奮しています」と彼は語っている。

同社は無料版を提供し、その後、使用量、ストレージ、データ保持に基づいて段階的な価格設定を提供する。現在の製品はクラウドサービスだが、近い将来にはオンプレミスバージョンを追加する予定だ。